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カラフルな恵比須さまに会いに行こう!深堀えびす散歩

カラフルな恵比須さまに会いに行こう!深堀えびす散歩-1

こんにちは!ともっちです。
雨の日でもニッコリ「えびす顔」になれるような話題をお届けします(⌒∇⌒)

長崎市南部の深堀(ふかほり)地区が、
実は「ユニークな恵比須さまワールド」だという噂を聞きつけ、取材に行ってきました。
「深堀えびす」と呼ばれる個性的な恵比須さまが70体以上もいらっしゃるのだとか!?
特徴は、何といってもそのカラフルさ!!


由来の説明は後回しにして、まずはそのお姿をご紹介しましょう。

「深堀えびす散歩」にGO!GO!

現在発見されている「深堀えびす」は、約70体。
奉納されている場所から「浜えびす」「波止えびす」「屋敷えびす」に分類されます(今回は浜えびす、屋敷えびすをご紹介します)。

浜えびす

まず、やってきたのは恵比須神社。
鳥居をくぐるとカラフルな恵比須さまがずらり。
おヒゲが素敵なイケメン恵比須や困り顔の恵比須まで個性的なラインナップ!!!
鮮やかなカラーが何やら南国ムードにあふれています♪

「漁のとき底引き網に掛かったものを祀った」などという伝説もありますが、その多くは、いつ誰が作ったのか分からないものばかり。
けれども大漁と福を呼ぶ恵美須さまは、深堀の人々に大切に祀られています。


カラフルに塗る理由は、柔らかい石(砂岩)で作られている恵比須様を風化から守るため。
明治の頃、地元の漁師さんが船の補修に使う塗料を塗って識別しやすくしたのがカラフルな恵美須さまの始まりなんですって。

ほんわか優しい「えびす顔」と鮮やかなトリコロールカラーが印象的な恵美須さまは、町内会が作ってくれた「釣竿」を携えています。
美味しいお魚がたくさん釣れますように!

幸せを呼ぶ? 超「福耳」恵比須さま!!

近所のおじ様 似(笑)
こちらも釣竿を持ち、小脇には「お目々パッチリの鯛」を抱えていらっしゃいます(^^♪

・・・だけど、こちらの恵比須さま、以前見た時と色が違うような気がするのですが・・・?
同一人物なのかしら??

まちの人に伺ったところ、

なんと深堀えびすの多くは、夏に行われる「恵比須まつり」で毎年新しく塗り替えられるのだとか!!
しかも「その時の気分で色はもちろんヒゲやまつ毛を描かれたり」とかなり適当に変身しちゃうんですって!!
その自由さ、魅力的です(笑)

哀愁とユーモア漂うこのフォルム。たまりません。。。

大阪のおかんのように親しみやすいビジュアル!!
足の爪に塗られた真っ赤なペディキュアもお洒落です(?)

屋敷えびす

深堀のカラフル恵比須さまは表通りだけではありません。
自宅の敷地内などにそれぞれの家庭の幸せを願って立てられた「屋敷えびす」と呼ばれる恵比須さまもいらっしゃいます。

現在確認されているのは約60体ほど。
家の改修時に古い恵比須さまが発見されることもあるのだとか。

(屋敷えびすは民家の裏庭にあることも多く、見学できない場合もあります)

民家裏の祠(ほこら)を守る恵比須さま三人衆。
よく見ると貫禄たっぷりのお方や、クールな細面メンズなど、個性たっぷりです。

民家のガレージにも…(許可を得て撮影しました)
よく見ると、えくぼがお茶目な漫才師風の屋敷えびす様が鎮座していました!


色とりどりにペイントされた深堀の恵比須さまは、
どれも「知り合いの誰かに似ているような」親しみやすいお顔。
見ているだけでこちらも思わずニッコリ「えびす顔」になりましたよ(⌒∇⌒)
「福を呼ぶ」恵美須さまに会いに、城下町深堀へ行ってみてはいかがでしょうか。

なぜ深堀には恵比須さまが多いの!?

江戸時代の深堀は、長崎港内外の海上警備を担っていた「佐賀鍋島藩」の所領(飛び地)となっていました。
海が見渡せる山の上に陣屋が置かれ、その下には小さな城下町が形成されていたそうです。

佐賀の文化や習俗も伝わりました。
「恵比須さま」も、そのひとつだと考えられています。
(関ケ原の戦のあと、佐賀鍋島藩主が兵庫の「西宮えびす総本社」から恵比須さまを譲り受け、それが佐賀藩内に広まり、さらに深堀に伝わったと考えられているそうです)

かつての武家屋敷の立派な塀が残っています。
深堀地区は長崎市の景観形成重点地区に指定されています(画面をスクロールして2枚目、3枚目の写真もご覧ください)。

現在、深堀カトリック教会・深堀純心幼稚園がある港近くの高台一帯は、江戸時代「深堀陣屋」が置かれて築かれていました(写真赤〇部分)。

菩提寺や深堀神社など、歴史ある寺社に立ち寄るのもおすすめ。
菩提寺には歴代の深堀鍋島家の墓地や、あの「忠臣蔵」の参考にされたといわれる「長崎喧嘩騒動」ゆかりの深堀十人義士のお墓などがあります(画面をスクロールして2枚目、3枚目の写真もご覧ください)。

※2016年3月に取材した内容を一部再編集しています

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この記事を書いた人

【ともっち】
2005年から続く長崎県公式観光ブログ「GO!GO!ともっち」の3代目ブロガー。
県内をくまなく取材し、地元ならではの「旬」で「通」な観光情報を発信しています。
趣味は「旅」と「猫」と「路地裏散策」。
長崎市出身の所謂「じげもん」で、眼鏡橋付近で遊んで育ちました。
学生時代の専攻は日本史。博物館学芸員資格あり。

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