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唐人屋敷跡 (とうじんやしきあと)

「出島」と並ぶ江戸時代鎖国政策で設置された中国人住居地区

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江戸時代、十善寺郷幕府御薬園(現:館内町)に設置され、出島と共に海外交流の窓口として大きな役割を果たした中国人住居地区跡。現在は「唐人屋敷象徴門」が建っています。

鎖国政策が行われるまで中国人は市内に自由に住んでいました。しかし密貿易とキリスト教浸透を防止するため、幕府は1689年に唐人屋敷を建設し、中国人を収容・隔離、出入りを厳しく管理したのです。

周囲を練塀や堀で囲まれた唐人屋敷は、約9,400坪の広さと、約2,000人の収容能力をもち、瓦葺き2階建ての長屋が約20件ありました。長崎の商人たちが入れたのは屋敷入口の二の門までで、中に入ることを許されたのはなんと遊女だけ。中国人の外出が許されたのは唐寺参拝の時だけでしたが、屋敷内では伝統行事を自由に行うことができ、宴会は毎日のように開かれていたそうです。

現在は土神堂・天后堂・観音堂と福建会館の4堂のみが残されており、遺存していた「旧唐人屋敷門」は興福寺内に移築されています。2015年には唐人貿易や当時の生活を紹介する「蔵の資料館」もオープン。

また館内町には当時の道路や石垣、空掘などの歴史的遺構が多く残されており、隠れた魅力がいっぱい! さらに中国の文化や風習は、長崎くんちの「龍踊り」や「精霊流し」、「卓袱料理」や「ランタンフェスティバル」として形を変えて残っており、時代を越えて今に息づく偉大な輸入品です。

基本情報

住所 〒850-0906 長崎県長崎市館内町
電話番号 095-829-1193(長崎市文化財課)
アクセス 長崎駅前から路面電車「崇福寺」行で「新地中華街」下車、徒歩約8分
バスで「長崎新地ターミナル」下車、徒歩約8分
ウェブサイト 長崎市公式サイト

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