五島の“人の交差点”。人も動物も温かくつながる宿「グットニートハウス」
泊まるだけで終わらない宿、福江島の商店街のはずれにある「グットニートハウス」。
ここでは旅人も島の人も自然に混ざり合い、気づけば会話が生まれ初対面が「またね」と声を掛け合う。
共用リビングやキッチンで誰かの暮らしに触れた瞬間、旅はただの観光から“滞在”へ変わります。
そんな、人と人の距離を自然に近づける五島の一風変わったゲストハウスをご紹介します。
掲載日:2026年02月27日
ライター:RuRi
港から歩いて行ける、島の“憩いの”宿
長崎県・五島列島の福江島。
福江港から歩いて15分弱、商店街へもふらっと飲みに行ける便利な場所に、やけに居心地のいい宿がありました。その名も「グットニートハウス」。
2023年4月1日にオープンした、移住者のご夫婦が営む“人が集まる宿”です。
築約60年の民宿を改装して現在はゲストハウスとして運営されているこの建物には、古さを活かした温もりと、新しい空気が同居しています。
旅人だけでなく島の人もよく利用するというのが、この場所の面白さを物語っています。
人をつなぎ誰もが友達になれる“拠点”
「グットニートハウス」は宿泊施設というより、街の延長線上にある“拠点”に近い場所。
五島を旅している人も、島に暮らす人にとっても、自然と立ち寄りやすい立地と雰囲気が魅力です。
リビング、キッチン、トイレなどは共用で、仕事用のワーキングルームや大勢が集える広いリビングもあります。
仕事をする人もいれば、料理を作ったり、ゲームをしたり、島の人が遊びに来てそのまま飲み会が始まったり。
生活の気配そのものが人をつなげていく。
「一度来ただけで、友達ができ、またここに来たくなる」そんな空気が、この宿の核にある気がします。
世界を巡ったオーナー・コバさんが、五島を選んだ理由
この場所を営むのは、宮城県出身のコバさんと、神奈川県出身の妻のかおるさん。
お二人は東京のシェアハウスで住民同士だったそうです。
コバさんは世界一周をしたり、全国のシェアハウスやゲストハウスを訪ね歩いた結果、「自分も人が集まる場所をつくりたい」という思いから五島へ移住。
世界中、日本中を巡ったコバさんに五島を選んだ理由を伺うと、次のように語ってくれました。
「空港やコンビニなどもあり離島としては利便性が良い一方で、観光地化され過ぎていない穏やかさや壮大な自然に魅力を感じました。特に僕は東北出身なので、気候の良さや海の美しさに“ずっとここに住んでいたい”と心から思ったんです。それに、ちょっとニッチな島である五島に来る人は面白い人が多く、五島の人たちは移住者にも優しい。利便性も自然も人も揃った最高の場所だと思っています。」
肩書きを超えて混ざり合う、“人と人をつなぐ交差点”
地元の人、移住者、旅のゲスト、ノマドワーカー。
目的も立場も違う人たちが、同じテーブルで話す光景がここでは日常になっています。
「グットニートハウス」は、まさに“人と人をつなぐ交差点”。
この宿では季節の行事、ごはん会、ボードゲーム大会や島内アクティビティなど、イベントが豊富に行われています。
私も何度も「グットニートハウス」のイベントに参加・宿泊したことがあり、そこで生まれたつながりや友情が私の島暮らしを大きく変えてくれました。
観光客はもちろん、移住を検討している人やUターン者にとっても、土地の情報だけでなく「人とのつながり」が一気に増える心強い拠点になっており、リピーターが多いのも頷けます。
「グッと来るニートが世界を変える」名前に込めた大切な想い
実は、「グットニートハウス」というちょっと変わった名称には、「グッと来るニートが世界を変える」というコバさんの想いが込められています。
グットニートとは、一般にネガティブに捉えられがちな「ニート」を、“遊ぶように働きながら楽しく生きる人”という前向きな概念として捉え直した造語です。
コバさんは「ニート=堕落ではなく、気のいいニート(暇人)こそ今の時代に必要」という問題意識からコンセプトを掲げ、離島に来た若者へ仕事をつなげたり、スキルアップのワークショップを開催したりしています。
「好きなことを楽しみながら働くことで、労働の重さから解放される精神的自由を広めたい。」
そんな熱い思いが、この宿の根っこにあります。
滞在者だけでなく、人手不足の島のお店にも貢献しながら、宿を超えて「生き方を再定義する居場所」として、島に溶け込んでいました。
次の記事ではゲストハウスの館内を紹介します。
この記事を書いた人

#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
たくさんの人に長崎の魅力を写真を通して伝えたい!
大自然あふれる五島で生まれ育ちました。
もっと沢山の人に五島の良さを伝えたい思いがあり、広告作成やマーケティングの勉強をした後、五島市にUターン。写真を撮ることが好きで、休日はカメラを持ち歩いてます。
長崎の魅力を写真を通してお伝えしていければと思っております!

