斜度ナン度!?坂の町・長崎のユニークすぎる坂11選。定番観光地から地元密着系まで
坂の町として知られる長崎。
その二つ名は伊達ではなかった!
今回は、坂の町長崎のユニークすぎる坂・ことぐらし11選をご紹介。
定番の観光地ならぬ観光坂から、歴史を感じる坂、情緒あふれる坂、新注目のバズり坂、原付だと登れない!?坂など。
たかが坂、されど坂。坂ジャンルの層が厚すぎる…!坂だけに、フルスロットルでご紹介するので、ついてきてくださいねー!
(※どの場所も周辺の方の生活道路として使われている坂なので、団体で訪れたり長時間占拠したりするなどはしないようお願いします!)
掲載日:2023年12月07日
ライター:ことぐらし
【オランダ坂】知名度ナンバーワン!長崎の坂といえば!
まずはじめにやってきたのは、言わずと知れた長崎の観光名所、オランダ坂です。
明治時代まで外国人居留地だった東山手にあるこの坂。
外国人(=オランダさん)が通る坂ということで、「オランダ坂」と呼ばれるようになったそう。
このオランダ坂、東山手甲十三番館がある表側が有名なのですが……
東山手地球館のある裏側もおすすめ!(勝手に表だの裏だの言ってますが汗)
壁や石畳の道、左右に並ぶ和洋折衷の建物など見どころ満載なので、表から裏までぐるっと歩いて回ってみて。
車通行可・パーキングあり(オランダ坂周辺に多数)
【祈念坂】文学的で人々の思いが詰まった坂
続いては小説や映画の舞台としても登場する坂、祈念坂。
大浦天主堂の横にあり、大浦天主堂と長崎港を見渡せる絶景スポットなので、観光客の方や写真好きな方にもおすすめ◎
この坂を下りきったところには、神社・お寺・教会が一箇所で見られる「祈りの三角ゾーン」と呼ばれるスポットもあります。
古今東西いろいろな方の祈りが通り過ぎたと思うと、場とてもおごそかで神妙な気持ちになります。
観光客の多い大浦天主堂やグラバー園などのエリアとは、また違う長崎を発見できるかも。
車通行不可・駐車場(グラバー園周辺)
【ヘイフリ坂】石畳と急な階段でタイムスリップ
次は、寺町にあるヘイフリ坂。
漢字は「幣振坂」と書き、その由来は旅ネットのスポットページをチェック!
このヘイフリ坂、下の方は普通の坂道でバイクや車も通れるのですが、後半は階段が何段も続くキツい坂。
途中にはシーボルトの娘・楠本イネさんのお墓があり、坂の一番上まで登ると風頭公園の龍馬像にもつながるんです。
ただし、急な坂道と階段が続くので、覚悟してチャレンジしましょう!
もちろん、昔ながらの石畳の坂道が続く下の方の坂道だけ歩いてみるのもおすすめ◎
下の方の坂道のみ車通行可(行き止まりになるのでUターン難)・パーキングあり(寺町通り周辺)
【どんどん坂】しっとりした雨の日に訪れたい隠れ坂
次はどんどん坂。
雨水が流れる時のドンドンという音から「どんどん坂」という名前がついたそうです。
どんどん坂のある場所は、外国人居留地があった南山手。
古い石畳と周りのお宅の雰囲気がすごくいい。
和洋折衷な建物や石積み、レンガなど異国情緒ある雰囲気を楽しむことができます。
こんな場所を毎日通れるなんて、周辺住民の方は幸せだなあと思っちゃいました。
ほかの有名観光地からそう遠くないので、近くを通った際はぜひ訪れてみて。
車通行不可・パーキングあり(長崎地方気象台周辺)
【六角道】道の真ん中に巨木が生えた、つづら折りの坂
続いては、珍百景に取り上げられたこともある坂、六角道です。
見てください、道の真ん中に巨木が!
実はこの木、長崎の総氏神「諏訪神社」の御神木なんです。
ゆえに、木を切り倒すことができず、苦肉の策で木の周りに道を通したと言います。
長崎の方の信仰心が作り上げた、不思議な景色。
そして、それをうまく交わし往来する地元ドライバーもあっぱれ。
と言いつつも、実際は地元の方も譲り合いながら、スピード控えめで往来しています^^
※地元の方々の生活道路ですので、通行の際はご配慮をお願いします。
車通行可・パーキングあり(諏訪神社周辺)
【地獄坂】長崎南高校の名物坂。斜度も利用頻度もすごい!
長崎南高校近くにある急斜面。調べてみると「地獄坂」という名称だそうです。
その名前に違わず、恐るべき斜度。
この坂、長崎南高名物で、部活などで体力づくりに使われることもあるそうです。
試しにたった10メートルくらい(笑)走ってみましたが、きっつ〜!
ここが通学路だったら、本当に体力つきそうです。
ちなみにこんな急な坂ですが、車の往来は多い!
うまく抜け道になっていて、地元の方に頼りにされている道といった感じ。
この狭い急坂が!?と意外性のある利用頻度・頼もしさでは一番でした^^
車通行可・パーキングなし
【きゃあまぐる坂】驚きの傾斜!気絶するほどキツい坂
お次は、きゃあまぐる坂!
きゃあまぐるとは、「とても疲れる、きつい」という意味の長崎の方言。
きゃあまぐる坂と名付けたのは、なんと福山雅治さんなんだそうです。
その名前通り、今回訪れた坂の中でも、斜度が桁違い!
なんとなんと、その斜度は30度近いと言います。
実際に歩いてみましたが、その傾きたるや……!
原付バイクだと登らないこともあるんだとか。
長崎の風土や暮らしを感じられる坂で、土産話にするにもおもしろい。
毎年、坂道を駆け上りタイムを競う大会「きゃあまぐる坂グランプリ」が開催されているそうです。
車通行可・パーキングあり(坂の下に1ヶ所)
【相生(あいおい)地獄坂】地獄の中で救済を感じながら
地獄部門からもうひとつ、こんにちは。相生(あいおい)地獄坂です。
こちらの坂は、階段メインでその段数なんと223段!
この地獄を回避するため作られたのが、前回夜景の取材で訪れた斜行エレベーター「グラバースカイロード」。
行きと帰りで別ルートを使うのもありですね。
行きはよいよい、帰りは地獄にするか、地獄を耐え抜き、極楽になるか、人生の二択があるかのようです(笑)
白い線が塗られているのは、暗闇でも階段がわかるように、とのこと。
地獄にも一筋の救いがあるのかもしれませんね。
車通行不可・パーキングあり(石橋電停周辺)
【ピントコ坂】長崎の街と暮らしを感じる坂
続いてはピントコ坂。坂の脇には墓地が続きます。
この墓地の中に、坂の由来となったエピソードの登場人物、遊女・阿登倭(おとわ)の墓もあるそうです。
エピソードに関しては旅ネットのスポット情報をチェック。
ピントコ坂が他と違うところは、この絶景。
長崎の街を見下ろすことができ、向かいの山にある家々もはっきりと。
あちら側にも坂の上の暮らしがあるんですね。
また、こちらのマンホール。
滑り止めの加工がされていて、あまり見たことがなかったので思わずパシャり。
車通行可(下半分は上りの一方通行)・パーキングなし
【ひこうき坂】空まで駆けのぼる!
さて、次はひこうき坂。
ながさき旅ネット編集部の方に教えていただいた、こちらのスポット。
ここも斜度がすごい!車がウゥーン!とエンジン音を上げながら上って行く様子は、まるで飛行機が空に上っていくかのよう。
だから「ひこうき」なのかな?
この坂、さりげない隠れた急坂という印象で、観光地からは少し離れているものの、ぜひ訪れてみてほしい場所です。
車通行可・パーキングなし
【丸善団地の坂】久石譲さんの音楽を流したい、、
最後は、今回どうしても入れたかった坂。丸善団地の坂です。
実は最近SNSで長崎の絶景としてバズっているこちらの坂。
今回の坂特集の中で一番感動したのはここでした。
階段の上から何も遮るものなく、ぐーっと下まで長崎の街が広がります。
どこか「君の名は。」やジブリ映画の舞台にもなりそうな雰囲気。
ちょうど夕方で時報が鳴り、すごくノスタルジックな気持ちになりました。
正式な坂の名前はないので、写真にも写っている「カットハウスミネ」を目印にぜひ訪れてみて。
車通行可(階段部分はNG)・パーキングあり(丸善団地内)
今回訪れた場所
Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
メジャーどころからニッチな穴場までご紹介します!