長崎観光をおトクに楽しむアプリ「STLOCAL」。まずはダウンロード[PR]

【長崎朝さんぽ】出島〜新地中華街〜今話題の大徳寺の大クスへ|静かな朝に歩きたい、歴史が折り重なる市内散策コース

【長崎朝さんぽ】出島〜新地中華街〜今話題の大徳寺の大クスへ|静かな朝に歩きたい、歴史が折り重なる市内散策コース-1

街がまだ目を覚ます前の、静かでやさしい朝の時間。
人通りの少ない街を歩いていると、昼や夜とは違う長崎の表情に出会えます。

今回は、史跡「出島」を起点に、長崎新地中華街や路地を抜け、ニューヨーク・タイムズでも紹介された「大徳寺の大クスノキ」を目指し、丸山と思案橋までを巡る、約1時間の朝のおさんぽコースをご紹介します。

長崎市中心部に宿泊している方や、朝の時間を有効に使いたい方にもおすすめのルートです。

①出島からスタートー早朝観光の選択肢にも◎

鎖国時代、日本で唯一西欧との貿易の窓口であった「出島」からスタート。

出島は扇形の人工島で、国指定史跡「出島和蘭商館跡」として、当時の建物や町並みを再現し、出土した遺物を中心に貴重な史料を展示しています。中に入ると、江戸時代にタイムスリップしたような感覚で、当時の交易の歴史を体感できる、長崎を代表する観光スポットの一つです。

今回は外観のみの立ち寄りでしたが、施設は朝8時から開館しているため、朝の早い時間から見学することが可能。

時間帯によって門番などに扮した歴史スタッフによるガイドツアーが行われていたり、「出島ホッペン」では着物をレンタルして、出島内はもちろん、出島の外に出て長崎の名所を巡ることもできます。(着物レンタルは10時から)

観光客の少ない朝は、その静けさが歴史をより深く感じさせ、昼間とはまた違った印象を与えてくれます。


※補足情報
出島は2026年4月1日から入場料が改定される予定です。来場の際は、最新情報をご確認ください。

② 賑わい前の静かな表情に出会う長崎新地中華街

出島表門橋から徒歩8分ほど。長崎新地中華街は、日本三大中華街のひとつとして知られ、長崎名物のちゃんぽんや皿うどんなどを提供する中華料理店、中国雑貨店などが通り沿いに軒を連ねています。日中はランチや食べ歩きを楽しむ観光客で賑わうエリアです。

一方、朝の時間帯はシャッターが下り、昼間とは対照的な静けさに包まれます。人の気配が少ない通りを歩くと、街並みや門の装飾ひとつひとつに目が向き、落ち着いた雰囲気の中で散策を楽しめます。

中国の旧正月を祝う冬の風物詩「長崎ランタンフェスティバル」の時期には、この中華街一帯に無数の赤いランタンが飾られ、幻想的な景色が広がります。
北門から中華街を抜けた先、南門の向かいにある湊公園はメイン会場のひとつで、期間中は終日多くの人で賑わいますが、実は朝の時間帯は比較的ゆったりと楽しめる穴場です。

③もうひとつの異国文化の入口「唐人屋敷象徴門」

新地中華街の南門からすぐ、通りを一本入ると現れるのが、「唐人屋敷象徴門」です。
ここは、江戸時代の鎖国政策のもと、中国人住居地区として設けられていた「唐人屋敷」跡の入口。出島が西洋との窓口だったのに対し、こちらは中国との交流を支えた、もうひとつの異国文化の入口です。

現在の象徴門は、当時と同じ位置に復元されたものですが、当時の「旧唐人屋敷門」の遺構は寺町通りにある「興福寺」に残されています。門の向こうには、土神堂・天后堂・観音堂・福建会館の四堂や、中国貿易や当時の暮らしを紹介する「蔵の資料館」などがあり、唐人屋敷の歴史をより深く知ることができます。

朝の時間帯は人通りも少なく、静かな空気の中で門そのものの存在感や、かつてこの場所に広がっていた世界へと思いを巡らせることができます。

長崎ランタンフェスティバルの期間中は、「ロウソク祈願四堂巡り」などのイベントも開催され、さらに異国情緒が漂います。

ちなみに、長崎名物・ちゃんぽん発祥の店として知られ、現在はグラバー園や大浦天主堂のある南山手エリアに本店を構える中華料理の名店「四海楼」は、もともとこの唐人屋敷象徴門のすぐそばにお店を構えていました。その案内板もあるので、見つけてみてくださいね。

④坂の上にある静かな信仰の場所「梅香崎神社(天満宮)」

大徳寺の大クスへ向かう前に立ち寄りたいのが、梅香崎神社(天満宮)。
唐人屋敷方面から進んでいくと、通り沿いに大きな鳥居が見えてくるので、この鳥居をくぐると、目の前には急な石段が続きます。

階段を一段ずつ上っていくと、街の気配が少しずつ遠のき、空気が変わっていくのを感じます。

上りきった先にある社殿は、どこか中国文化の影響を感じさせる佇まい。神額には「菅原神社」と記されており、学問の神様として知られる菅原道真公が祀られています。

梅香崎神社は、もともとこの地にあった大徳寺と深い関わりを持つ神社です。明治の廃仏毀釈を経て現在の姿となりましたが、境内には今もその歴史の名残が感じられます。

境内奥には、赤い鳥居と巨樹が印象的な若杉稲荷大明神も鎮座していました。

すぐそばの大徳寺公園にも立派な木々があり、この一帯には御神木のような存在感のある樹木が点在しています。思わず、どれも大徳寺の大クスなのではと見間違えてしまいそうになるほどです。

⑤ニューヨーク・タイムズも注目した、樹齢800年の大クス

大徳寺公園の一角に、茶屋のような趣の建物が見えます。
ここは1887年創業の「老舗 菊水 大徳寺」。名物は「大徳寺焼餅」と呼ばれる梅が枝餅で、長年地元でも親しまれてきたお店です。

(2026年1月現在、休業中です)

店先をさらに奥へと進むと、ニューヨーク・タイムズの「2026年に行くべき52か所」に長崎市が選ばれた際、記事内で紹介されたことで注目を集めた「大徳寺の大クス」が現れます。

実際に目の前に立つと、その存在感は想像以上。
太くうねる幹は石垣に食い込む箇所も見られ、800年という長い年月を生き抜いてきた力強さを感じさせます。手を伸ばせば触れられるほどの距離で見られるのも、この場所ならではです。

この大クスは、すぐ下に鎮座する「楠神社」のご神体であるかのように、今も大切に守られています。
朝の静かな時間帯には、ここが単なる話題のスポットではなく、自然と信仰が今も息づく場所であることがありありと感じられます。

下にある拝殿で参拝してから目の前にある階段を下りると「楠稲荷神社」と書かれた赤い鳥居があり、こちらが楠神社の参道のようです。
階段がきつい方は、大クスの下の方に道を下る坂が別にあるので、そちらを下りることもできますよ。
階段を下り道路に戻り先を進んでいくと、再び街の気配が戻ってきます。

PickUp

※ワンポイントアドバイス

唐人屋敷方面から梅香崎神社の鳥居をくぐるルートは長めの階段を上がることになりますので、階段が苦手な方で大徳寺の大クスを目当てに行かれる方は、丸山方面から向かうと階段を登らず、坂を登って大徳寺の大クスまで行くことができますよ。

⑥丸山から思案橋へ—長崎のもう一つの歴史の舞台

大徳寺の大クスを後にして歩いていくと、ほどなく丸山公園と丸山町交番が見えてきます。
この一帯は、江戸時代、日本三大遊郭のひとつとして知られた丸山遊郭の跡地。
当時は全国から多くの人が集い、芸と文化が花開いた花街でした。

現在の丸山公園には坂本龍馬の像が立ち、かつての賑わいを静かに見守っています。
料亭や長崎検番といった建物も点在し、形を変えながらも、この土地が積み重ねてきた時間を今に伝えています。

 

レトロな建物が印象的な丸山町交番の道の先は「思案橋」。
その名は、かつて花街丸山へ向かうか、引き返すかを人々が“思案した”ことに由来すると言われています。
夜になればネオンが灯り、長崎屈指の繁華街として賑わう場所ですが、朝の時間帯は驚くほど静か。

人の気配が少ない今だからこそ、この橋を渡った無数の人々の選択や、ここで交差した人生に思いを巡らせたくなります。

静かな長崎を歩く、約1時間の朝さんぽ

路地を抜け、猫が気ままに歩く長崎の朝。
長崎は、徒歩でこそ魅力が伝わる歴史の街です。
史跡、異国文化、信仰、そして人の営み。
わずか1時間ほどの散策で、長崎という町が重ねてきた多層的な歴史に触れられるのが、この朝さんぽコースの魅力です。

観光地を「巡る」というより、街を「歩く」朝さんぽ。
長崎には「さるく(ぶらぶら歩く)」という方言があります。
少し早起きして、静かな長崎の朝を、ぜひ「さるいて」味わってみてはいかがでしょうか。

今回訪れた場所

Google Mapの読み込みが1日の上限を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください

この記事を書いた人

MiyakMiyakoo
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)

長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!

長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。
記事一覧はこちら

同じテーマの記事

長崎ランタンフェスティバルでおすすめ食べ歩き!大人気のほっかほか中華街グルメをチェック!-1

長崎ランタンフェスティバルでおすすめ食べ歩き!大人気のほっかほか中華街グルメをチェック!

きれいな色とりどりのランタンと合わせて楽しみたいのが、あつあつほっかほかフードの食べ歩き!長崎ランタンフェスティバルでぜひ食べてほしい!おすすめの食べ歩きグルメをご紹介します...

【車なしでOK!】路面電車だけでめぐる長崎の定番観光スポットまとめ!-1

【車なしでOK!】路面電車だけでめぐる長崎の定番観光スポットまとめ!

長崎の街を観光するなら、路面電車がおすすめ!「路面電車一日乗車券」を使えば、慣れない道を運転する不安や駐車場代も気にせず、のんびりと観光を楽しむことができますよ。

まるでジブリの世界・長崎県の神秘的なパワースポット、岩戸神社-1

まるでジブリの世界・長崎県の神秘的なパワースポット、岩戸神社

海に囲まれ、火山や国立公園があり自然あふれる島原半島・雲仙市に、長崎県のパワースポットとして知られる「岩戸神社」があります。 今回は私のお気に入りの神社でもある、雲仙の森の...

【ランフェスグルメ最新版】長崎ランタンフェスティバル直前!おすすめグルメをチェックして、ランフェスを楽しもう!-1

【ランフェスグルメ最新版】長崎ランタンフェスティバル直前!おすすめグルメをチェックして、ランフェスを楽しもう!

ランフェス(ランタンフェスティバルの略)はおいしいグルメがいっぱい! 食べ逃さないようにランフェスグルメを予習しておきましょう~!

「ふたつ星4047」予約方法から徹底解説|長崎⇒佐賀 大村湾コース乗車レポ-1

「ふたつ星4047」予約方法から徹底解説|長崎⇒佐賀 大村湾コース乗車レポ

「乗ってみたいけど、乗車料金が気になる」「予約方法をよく知らないから…」という方々に、何度でも乗ってみたくなる「ふたつ星4047」の魅力を、バッチリお伝えします!

【長崎スタジアムシティ】初心者必読の体験レポート!交通アクセス・知っておくと便利な情報を徹底解説!-1

【長崎スタジアムシティ】初心者必読の体験レポート!交通アクセス・知っておくと便利な情報を徹底解説!

2024年10月14日のスポーツの日に長崎スタジアムシティが開業しました。はじめての来場でも、戸惑わずスムーズに楽しめる方法をお伝えいたします!

おすすめ韓国料理5選|辛いものが苦手でもOK!ソウルで絶対食べたい韓国グルメ旅-1

おすすめ韓国料理5選|辛いものが苦手でもOK!ソウルで絶対食べたい韓国グルメ旅

韓国料理は日本でもメジャーですが、本場で食べると美味しさは格別!辛いものが得意ではない方でも楽しめるメジャーなものから、隠れた絶品メニューまでオススメ店舗と一緒にご紹介!

長崎県内のハートスポット10選!見つけた後は映え写真を。「探す」&「撮る」で2倍楽しむ「スタンプラリー的長崎旅」のススメ(長崎市周辺)【前編】-1

長崎県内のハートスポット10選!見つけた後は映え写真を。「探す」&「撮る」で2倍楽しむ「スタンプラリー的長崎旅」のススメ(長崎市周辺)【前編】

ハートスポットをめぐる旅には「探す」ことと、「映え写真を撮る」ことの2つの楽しみがありますよね♪ スタンプラリーをするようなイメージで、ぜひ長崎の「愛のスポット」のコンプリ...

ちゃんぽん番長と行く!「小浜ちゃんぽん」名店めぐり!TV番組ロケ地や、映えスポットもまとめてご紹介!-1

ちゃんぽん番長と行く!「小浜ちゃんぽん」名店めぐり!TV番組ロケ地や、映えスポットもまとめてご紹介!

ちゃんぽんで「町おこし」ができないかと活動を始めた「ちゃんぽん番長」こと林田真明さんと一緒に、雲仙市小浜(おばま)町のちゃんぽんの名店を巡り歩いてみました!

長崎人が好きな「じゃがちゃん」って?雲仙市の千々石観光センターで食べられるカリッ!ホクッ!のソウルフード-1

長崎人が好きな「じゃがちゃん」って?雲仙市の千々石観光センターで食べられるカリッ!ホクッ!のソウルフード

雲仙に行くその前に!知る人ぞ知る、長崎県民のソウルフードをご紹介♪ 私が住んでいる長崎市から、雲仙・島原方面へ向かう途中で必ず立ち寄り、必ず食べるもの、それが「じゃがちゃん...

ランキング(1week)

#人気のタグ

テーマ

市町村

ライター紹介

ライター一覧
当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。詳細はクッキーポリシーをご確認ください。