旅も仕事も地域との出会いも。川棚町の泊まれるコワーキングスペース「ONE SPACE」宿泊レポート
長崎県川棚町に2026年2月にオープンした「ONE SPACE」。
宿泊施設とコワーキングスペースが一体となったゲストハウスで、観光の拠点としてはもちろん、テレワークやワーケーションにも利用できる新しいスタイルの宿です。
今回実際に宿泊して、館内の設備や客室の雰囲気をはじめ、周辺の飲食店や川棚のまちなかでの過ごし方も体験してきました。
地域の日常に触れながら過ごした一泊二日の様子をレポートします。
掲載日:2026年06月17日
ライター:Miyako
川棚町に誕生した「ONE SPACE」とは?
泊まれるコワーキングスペース「ONE SPACE」は、JR川棚駅から徒歩約3分の便利な場所にあります。
川棚町へは長崎空港から高速バスで川棚駅の向かいにある川棚バスセンターまで乗り換えなし。
陶器の町としても有名な波佐見町まで車で約10分、ハウステンボスまでも20分以内とアクセス良好です。
駅やバスセンターから近いので、車がなくても電車やバスでの移動ができ、観光の拠点としても便利な立地にあります。
運営するのは大山さんご夫妻。
佐々町出身のご主人は元・川棚町地域おこし協力隊で、現在は川棚のまちづくりや移住定住促進事業にも携わっています。
奈良県出身の奥様とともに大阪から川棚町へ移住し、空き店舗だった建物を活用してコワーキングスペースを開設。その後、宿泊スペースを整備し、2026年2月に「ONE SPACE」をオープンしました。 同じ川棚町の石木地区では、一日一組限定の一棟貸し宿「くつろ郷」も運営されています。
予約は主要OTAサイトから可能です。(Instagramのプロフィールにリンク有り)駅近の利便性に加え、まちづくりや移住定住支援に携わるご夫妻が運営していることも、この宿ならではの魅力です。
実際にチェックイン
ONE SPACEがあるのは、国道205号線沿いの商店街の一角。
チェックインはセルフ方式で、事前に宿泊者情報を登録すると、玄関や個室の場合は客室の解錠コードがメールで送られてくるため、到着後はスムーズに入館できます。
チェックイン当日の16時頃に到着すると、1階のコワーキングスペースではご主人がまちづくり会議の真っ最中。雨も降る中、入口でコード入力にもたついていると、会議の合間にドアを開けてくださいました。
この日は奥に宿泊対応を担当する奥様がいらっしゃったので、館内を案内していただきました。
スタッフが常駐しているわけではありませんが、館内には案内板もあり、何かあれば電話やチャットで連絡するとすぐに対応できる体制を整えています。
奥様はできるだけ宿の様子を見に来て宿泊者とコミュニケーションを取るようにしているとのこと。
また、コワーキングスペースはご主人の事務所としても使われているので、日中コワーキングスペースを使っているとタイミングが合えば、まちづくりのお話が聞けたり移住の相談もできるかもしれません。
無人宿ともホテルとも少し違う、ちょうどよい距離感が心地よく感じられました。
館内をご紹介
入口から入ると、まずは24時間利用可能なコワーキングスペース。宿泊者は滞在中、無料で利用できます。
グレーを基調にリノベーションされた落ち着いた空間で、座席は壁側4席とテーブル席6席の計10席。
壁側の各座席には専用の電源とドリンクなどを置ける小さなウォールシェルフ、荷物用の折り畳みラックがあり、作業しやすい環境です。
Wi-Fiは館内全体で利用可能。コワーキングスペースはもちろん、客室や共用ラウンジでも快適にインターネットを利用できます。
コワーキングスペースは宿泊者以外も利用できるため、地域のワークスペースとしても活用されています。
1階奥には宿泊者専用エリアがあり、共用キッチンやシャワールーム、トイレ、洗濯機を完備。
洗剤付きの洗濯機は無料で利用でき、乾燥機や2階には物干しスペースもあります。数日間の旅行やワーケーション、長期滞在にも便利な設備が揃っています。
近くにスーパーやコンビニがあるので、買い物をして料理をしたり、お惣菜やお弁当を持ち帰って食事をすることもできます。
キッチンの奥にはお酒好きには嬉しいセルフバーもありました。(※寄附制)
宿泊スペースは2階で、共用スペースも利用できます。
本棚にはオーナー私物の漫画がずらりと並び、ソファでくつろいだり、壁側のテーブルでパソコン作業をしたり、漫画を読んだりと自由に過ごせる空間です。こうした共用スペースでは宿泊者同士が自然と会話を交わすこともあり、ゲストハウスならではの交流が生まれるかもしれません。
客室はドミトリー5ベッドのほか、個室としてツインルームとファミリールームがあります。ファミリールームにはおもちゃもあり、一部の畳スペースはクッション仕様になっているため、小さな子ども連れでも安心して利用できます。
施設全体では最大10名まで宿泊可能で、空き状況によっては貸切利用にも対応しています。
今回宿泊したのは、6畳の和室タイプのツインルーム。畳の香りが心地よい落ち着いた空間です。
派手な装飾こそありませんが、新しさと懐かしさが入り交じり、その分どこかほっとする居心地の良さがあります。ふかふかの布団に横になると、旅の疲れも自然とほぐれていくようでした。
夕食を求めて、地元で愛される「中華料理 優」へ
この日の夕食は、大山さんからおすすめしていただいた「ONE SPACE」から徒歩数分の場所にある「中華料理 優(Instagram)」に向かいました。
地元の人たちに長年親しまれている町中華のお店で、長崎名物のちゃんぽんや皿うどんをはじめ、定食や一品料理など豊富なメニューが揃っています。
訪れたのは平日の雨の夜。ちょうど閉店準備に入る時間帯でしたが、「テイクアウトなら大丈夫ですよ」と快く対応していただきました。
食べたことある?太麺の皿うどん
注文したのは人気メニューの「皿うどん(太麺)」。
県外の方には意外かもしれませんが、長崎の皿うどんには、一般的によく知られているパリパリの細麺だけでなく、ちゃんぽん麺を使った「太麺皿うどん」も地元民には定番。焼ちゃんぽんという方がイメージしやすいかもしれません。
川棚の夜を楽しむ。隠れ家のような「Bar Esq」へ
夕食のあとは、もう少し川棚の夜を楽しんでみることに。
向かったのは「ONE SPACE」から徒歩ですぐの場所にある「Bar Esq(バー エスク)」です。
ヨーロッパのバーを思わせる落ち着いた雰囲気の店内には、カウンター席とテーブル席を完備。やわらかな照明が灯る空間は、一歩足を踏み入れるだけで日常から離れた特別な気分にさせてくれます。
この日は女性一人で訪れましたが、マスターが気さくに声をかけてくださり、初めてでも入りやすい雰囲気でした。
ドリンクメニューは豊富ですが、好みを伝えてお任せでカクテルを作ってもらうのもおすすめ。
今回はカシスベースのカクテルと、ミントリキュールを使った爽やかなカクテルをいただきました。それぞれ個性がありながらも飲みやすく、食後の一杯にぴったりです。
カウンター越しにマスターとの会話を楽しみながらグラスを傾ける時間は、旅先ならではの贅沢なひととき。地元の話を聞いたり、おすすめスポットを教えてもらったりと、こうした何気ない交流も旅の思い出になります。
おつまみやフードメニューも用意されているので、ゆっくり飲みたい人にもおすすめです。
ほろ酔い気分のまま店をあとにし、歩いてすぐの宿へ。
宿の周辺にはその他、飲食店やスナックなどが何軒かあり、移動を気にせず地元のお店で食事やお酒を楽しめるのも、駅近の「ONE SPACE」ならではの魅力だと感じました。
都市部とは違う、静かな地方の町を楽しむ旅
長崎県川棚町にオープンした泊まれるコワーキングスペース「ONE SPACE」。
駅から徒歩約3分という便利な立地にありながら、地域の日常に溶け込むような滞在を楽しめる宿でした。
24時間使えるコワーキングスペースや共用キッチン、ラウンジを備え、一人旅からファミリー、ワーケーション利用まで幅広く対応しています。宿の周辺には飲食店やスーパーも揃っており、気ままなまち歩きも楽しめます。
今回は、移住定住支援やまちづくりに携わる大山さんご夫妻からお話を伺う機会もあり、川棚町の魅力をより深く知ることができました。
ハウステンボスや波佐見、川棚観光の拠点としてはもちろん、ゆっくりと地域に触れる旅を楽しみたい方はぜひ「ONE SPACE」を利用してみてはいかがでしょうか。
今回の滞在では「ONE SPACE」で頂いた「カワタナまちなかマップ」を片手に川棚の商店街周辺も散策してきました。その様子は別の記事でご紹介します。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
o#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。

