【車で行く!福江島から奈留島へ1泊2日旅】大工の三兄弟が営む民宿と工房へ
五島列島・福江島から車ごと船に乗って、奈留(なる)島へ1泊旅に行ってきました!
今回のお目当ては、木の温もりあふれる「民宿かどもち」と「三兄弟工房」。
島の人との出会いや、おいしいごはん、夕暮れの海まで…
奈留島の魅力をたっぷり楽しんできました。
掲載日:2026年08月26日
ライター:RuRi
車ごとフェリーで奈留島へ!
今回、福江島から奈留島までは、九州商船のフェリーを利用しました。
自転車・バイク等については全車予約制です。
電話で予約をして、当日は車検証を持って窓口へ。そこで料金を支払って、いよいよ乗船です!
ここでひとつ注意したいのが、すべてのフェリー便が奈留島に寄港するわけではないこと。
予約するときは、奈留島に寄港する便かどうかをしっかり確認しておきましょう。
チケットを見せると、行き先がわかるように車のダッシュボードなどに置く紙を渡してもらえます。これを見えるところに置いて、乗船準備OK!
しかも、同乗者も一緒に車で乗り込めるので楽ちんです。
船にはバックで入っていきますが、係員さんがしっかり誘導してくれるので安心。
フェリーに車を乗せるのが初めてのわたしも、ドキドキしながら無事に乗船できました。
客室入口より客室へ。
客室に入ると、奈留島港へ向かう乗船客用に席が設けられているので、場所取りをする必要がないのも嬉しいポイント。席の争奪戦にならず、ゆっくり過ごせます。
船が動き出すと、福江島の景色が少しずつ遠ざかっていき、奈留島へ出発です!
大多数の人が利用する2等(自由席)は、カーペット敷きの雑魚寝スペースです。奥や壁側の場所は人気があり、慣れた方はさっと場所を確保します。初心者の方も、周りに圧倒されず、早めの場所取りを心がけましょう。
奈留島に到着!「民宿かどもち」へ
福江港から40分程で奈留島が見えてきました。
今回の旅でお世話になるのは、「民宿かどもち」です。
2017年10月末にオープンしたこちらのお宿。
宿を営んでいるのは現役の大工さんなんです。
なんと、ご実家だった建物を自らの手で改修して、木の温もりが感じられるアットホームな宿に。
玄関を入ると、どこか懐かしくて落ち着くような空気感。木のぬくもりに包まれて、「ただいま」と言いたくなる雰囲気です。
「かどもち」に込められた願い
宿の名前が「かどもち」って、ちょっと不思議でかわいいですよね。
実はこの名前、大工のお仕事と深く関係しています。
「かどもち」とは、新築の棟上げ式で家の四隅からまかれる、鮮やかな布に包まれた特別なお餅のこと。
地域によっては、「角もち」「四隅餅」「すま餅」などとも呼ばれ、家の四隅から入り込もうとする災いや邪気を払い、東西南北の神様へ感謝を捧げ、集まった人たちに福を分けるという意味が込められています。
餅まきの日には、大人も子どもも「かどもちを取りたい!」と胸を弾ませながら、その瞬間を待つのだそう。
そして、見事にかどもちを手にした人は、思わず笑顔に。
大工として、そんな嬉しそうな顔をたくさん見てきた宿のご家族。
「みなさんにとって、そんな“かどもち”のような存在でありたい」
そんな願いを込めて、「民宿かどもち」と名付けたそうです。
名前のひとつにも、こんな素敵な物語があるなんて。知れば知るほど、この宿が好きになっていきます。
お部屋の名前も「もち」なんです
さらに可愛いのが、お部屋の名前!
上棟式のときにまかれる紅白もちにちなんで、「あかもち」「しろもち」など、もちの名前がお部屋についているんです。
しかも、ひらがなで書かれているのがまた可愛い♡
五島のお土産にも大人気な「かんころもち」の名前も発見♪
宿泊できるお部屋は「あかもち」と「しろもち」の2部屋で、最大5名まで宿泊できます。
お部屋は和室で、畳の上に座ると自然と肩の力が抜けていくような落ち着いた空間。
木の温もりも感じられて、旅先なのにどこか自分の家にいるような安心感があります。
島を歩き回ったあとは、こんなお部屋でごろんとしたくなりませんか?
みんなが集まるコミュニティスペース
2つのお部屋の間には、リビングがあります。
ここは宿泊者が自由に過ごせるコミュニティスペース。
奈留島や五島に関する雑誌や本も置いてあるので、「明日はどこに行こうかな?」と旅の情報を集めるのにもぴったりです。
観光地をめいっぱい巡る旅も楽しいけれど、宿でゆっくり過ごす時間も島旅の醍醐味ですよね。
「今日はちょっとゆっくりしようかな」なんて気分の日にもぴったりです。
宿の中には木のぬくもりがいっぱい
「民宿かどもち」の中を見ていると、あちらこちらに木で作られた作品が。
ティッシュケースや、電気の紐の先についているアジの干物をモチーフにした木工作品などが散りばめられています。
ひとつひとつに木の温もりが感じられて、眺めているだけでもほっこり。
大工の仕事だけではなく、空いた時間には木を使ってオリジナルの小物も製作しているんだそうです。
建物をつくる大工さんだからこそ生まれる、木の魅力を活かした作品たち。
「これ、どこで買えるんだろう?」と思っていたら……なんと、宿のすぐ近くに工房がありました!
徒歩1分!「三兄弟工房」へ
「民宿かどもち」から徒歩約1分。
やってきたのは、「三兄弟工房」です。
こちらでは、木の温もりを感じるコースターやキーホルダーなど、オリジナルの木工作品を販売しています。
お土産にぴったりな小さな作品だけでなく、オーダーメイドの作品も。
結婚という大切な節目に贈る「結婚証明書」や、赤ちゃんの「命名書」など、人生の思い出に寄り添う作品も作っているそうです。
宿泊者でなくても、ふらっと立ち寄って購入できるのが嬉しいところ。
奈留島らしい木工作品を手作り!
三兄弟工房では、作品を購入するだけではありません。
なんと、木工作品づくりの体験もできるんです!
自分の手でひとつずつ作るからこそ、完成したときの嬉しさもひとしお。
旅の思い出として持ち帰れば、見るたびに奈留島で過ごした時間を思い出せそうです。
人気なのが、アジの開きをモチーフにした「でばヒラキ」ストラップと、「江上天主堂」をモチーフにしたキーホルダーです。
「でばヒラキ」は、奈留島の学生たちが漁業体験でアジを開く体験から着想を得て生まれた作品です。
自分で作ると、愛着が湧いてきて、いつものお土産とはちょっと違う特別感になること間違いなし!
体験を希望する場合は、事前予約がおすすめです!
PickUp
「三兄弟工房」は、その名の通り三兄弟で営まれてきた工房です。民宿「かどもち」を営む義信(ヨシノブ)さんは三兄弟の長男で、兄弟そろって大工として家づくりに携わっています。現在は、長男・義信さんの息子さんである勝幸(カツユキ)さんが主に工房で制作にあたっているそうです。
三兄弟工房Instagramお楽しみの夜ごはんは「母ちゃんの味」
三兄弟工房の見学を終えて宿に戻ると、待っていたのはお楽しみの夜ごはん。
島の新鮮な魚介類やお野菜を使った料理が、ずらりと並んでいました。
どれもあたたかくて、まさに「母ちゃんの味」実家に帰ってきたような気持ちになります。
この日のメインは、アジフライ!
さっきまでアジの開きのキーホルダーを見ていたからでしょうか。いつもよりちょっぴりアジに思い入れが……(笑)。
島の恵みをいただいて、お腹も大満足です。
夕食の時間には、長男さんご夫婦が奈留島のことをいろいろ教えてくれました。
島のことを聞きながら食べるごはんって、どうしてこんなに楽しいんでしょう。
旅先で出会った人との会話も、旅の大切な思い出になりますね。
夕食後は漁港までのんびり散歩
お腹いっぱいになったあとは、ちょっと外へ。
「民宿かどもち」から歩いて約5分ほどで、漁港に到着します。
夕暮れの海は静かで、波の音が心地いい。
少しずつ空の色が変わっていく様子を眺めながら、海辺をゆっくり歩きます。
観光地を巡るだけじゃなくて、島の人と話して、もの作り体験をして、ごはんを食べて、海を眺める。
そんな何気ない時間こそ、島旅の魅力なのかもしれません。
奈留島の旅はまだまだ続きます。
次の記事では、「民宿かどもち」の朝ごはんと、奈留島のお洒落カフェをご紹介します!
この記事を書いた人

#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
たくさんの人に長崎の魅力を写真を通して伝えたい!
大自然あふれる五島で生まれ育ちました。
もっと沢山の人に五島の良さを伝えたい思いがあり、広告作成やマーケティングの勉強をした後、五島市にUターン。写真を撮ることが好きで、休日はカメラを持ち歩いてます。
長崎の魅力を写真を通してお伝えしていければと思っております!
