パワースポット登山旅!360度の大パノラマの座禅岩へ!長崎県側から登る多良岳トレッキング【後編|金泉寺~山頂】
長崎県と佐賀県の両県にまたがる多良山系の一座、多良岳へ登ってきました!
代表的な登山ルートの一つ、長崎県大村市にある黒木登山口から金泉寺と山小屋を経由して、多良岳山頂へ!
黒木登山口から金泉寺までのトレッキングレポートは前編をチェック。
前編はこちら▼
掲載日:2025年12月23日
ライター:Miyako
金泉寺から多良岳頂上の太良獄神社上宮へ
今回の多良岳トレッキングは黒木登山口から登りましたが、金泉寺登山口から登った場合や、経ヶ岳、五家原岳から縦走する場合も金泉寺を経由して多良岳山頂へ向かいます。
金泉寺山小屋の脇を通って金泉寺の境内に入り、本堂の前を通って坂を登って先へ進むと分岐点があり、多良岳・一宮岳への道標が見えてくるので、細い左側の道に入って行きましょう。
空海(弘法大師)が建てた修験道のはじまりといわれる金泉寺での参拝もお忘れなく。
鳥居をくぐると修行の始まり!?
分岐点からさらに登山道を進んでいくと石段と鳥居が見えてきます。
鳥居は神聖な領域へ入る門。ここから修験道の行者が修行していたであろう場所へと足を踏み入れて行きます!
鳥居をくぐってすぐ左手には修験道の開祖、役の行者座像があります。
石像の前にお供えされているのは役の行者が履いていたとされる一本歯下駄。
この下駄を履いて全国を回り、庶民を救済したと言い伝えが残っています。
一般的な現代人の感覚からすると二枚歯の下駄でも、下駄で山を歩くなんて…と思ってしまいますが、一本歯とは。
相当なバランス感覚と脚力を持った超人だったのでしょうね。
鳥居の先に続く石段をしばらく登るとまた山道に入り、森の中を進んでいくと至る所に点在している石像に何度も遭遇します。
山奥に静かに佇む仏の姿は神秘的で、修験道や仏教の雰囲気が感じられます。
古来から修行者を見守っていたのでしょう。
岩場の上に小さな石像が何体も並ぶ十六羅漢もありました。
十六羅漢を過ぎた先に、見どころスポットの1つ、梵字岩があったはずなのですが、帰ってから見逃したことに気づきました…
行かれる方は岩壁に刻まれた梵字岩も見つけてみてくださいね。
山頂までの最後の難関!
山頂の手前には、さすがかつては修験道の霊場というだけあって、厳しい修行にふさわしい険しい岩場や鎖場があります。
急な崖もあったり足場も狭いので、鎖にしっかりとつかまり、気を付けて進んでください!
国見岳にも立ち寄りを!
難所を越えると国見岳と多良岳に分かれる道標が見えてきます。
実は多良岳にはピーク(峰)が3つあり、1つ目が「国見岳」、2つ目が太良嶽神社上宮の祠がある「多良岳」、3つ目は「前岳(本多良岳)」と、これら連なるピークを総称して多良岳と呼ばれています。
「国見岳」の標高は996m、この先の「多良岳」山頂は983mなので、実は国見岳が多良岳の最高地点なのです。
国見岳から先は行き止まりなので引き返してくることになりますが、往復200mほどなので一つ目のピーク、国見岳にも立ち寄ってみてください。
「多良岳」山頂に到着!
国見岳への分岐点から100mほどで2つ目のピーク、今回の目的地、多良岳山頂に到着!
頂上には多良嶽三柱大神が祀られている祠があります。
佐賀県太良町の有明海沿いに太良獄神社の下宮があり、その上宮として山頂に鎮座しています。
登頂の際はこの多良岳の神様にもご挨拶を。
祠そばにある、木でできた不動明王を思わせる「多良岳」と彫られた黒塗りの山頂標識もあり、厳かな雰囲気が漂います。
2月から3月頃に黄色い花を咲かせるマンサクはこのあたり一帯で見られるので、春の訪れを告げるマンサクの咲く時期に来るとまた違った雰囲気が楽しめそうですね。
多良岳山頂を超えて、もう一つのピーク、前岳へ
多良岳山頂から引き返して山を下りてもいいですが、まだ体力に余裕があればぜひもう一つのピーク、前岳へ向かいましょう。
祠の右側に前岳に通じる山道が続いていてその先も道は険しいですが、その先には絶景が待っていますよ!
前岳までの道のりは再び森の中を通り、ロープの張られた岩場や切り立った崖を伝ったり、アップダウンもあるので足元にはご注意を。
座禅岩はかつて修行僧がここに座って座禅を組んで修行していたといわれており、ここでも修験道の歴史を感じます。
目の前に広がるのは有明海や雲仙岳、天気が良ければ遠くは阿蘇山や天草まで見渡せます。
しばしぼーっとしながらコーヒーを飲んだり、おにぎりを食べたりするのも気持ちよさそう。
ここまでくれば多良岳の東峰である前岳までもう少しです。
多良岳の3峰コンプリートを目指しましょう!
3つ目のピーク、前岳(本多良岳)に到着!
前岳の標識が見えたら多良岳の3つのピーク、前岳も達成!
この先も登山道は続いていますが、今回の多良岳登山の目的を果たしたので、下山します!
帰りは鬼の岩屋と座禅岩の途中に分岐点があり、斜面を下っていくとその先に六体地蔵菩薩、水鏡といったスポットがあり、そちらを経由して鳥居のある分岐点まで戻ることができます。
座禅岩のあたりの下りの道でまた少し道に迷いそうになったこともあり、今回はもと来た道をもどりましたが、別の道を通って下ると多良岳トレッキングを存分に味わえると思いますよ。
九州百名山、多良岳に登ろう!
今回は修験道の雰囲気を感じに、平日のオフシーズンに登ったためほとんど人に合いませんでした(2025年10月)。今度は春から夏にかけてマンサクやツクシシャクナゲ、オオキツネノカミソリが咲く時期の金泉寺山小屋が開いている週末に登ってみたいですね!
登山の帰りには、黒木登山口から大村市街まで下るしあわせ街道・国道444号線沿いに「龍神温泉 かやぜの湯」や長崎空港近くにあるサンスパおおむらの「天然温泉 大村湯の華」もありますので、温泉に浸かって疲れを癒すのもおすすめですよ!
一年中登山が楽しめる多良岳。
パワーがもらえそうな、修験道の雰囲気が今もなお残る多良岳へ、登山に出かけてみませんか。
この記事を書いた人
o#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎の魅力を県外や海外の方に知ってもらいたい!
長崎県大村市出身。インバウンドを得意とする旅のコンテンツクリエーター。海外・東京などでの生活を経て、2018年の暮れに長崎にUターン。その後、長崎の歴史や文化を学び直し、その魅力にはまる。個人のSNSやフリーランストラベルライターとしても複数メディアで長崎の魅力を発信中。

