【雲仙・小浜】ディナー・ランチ・カフェ?どんなシチュエーションで楽しむ?島原半島の贅沢な味わいに包まれる至福の時間
長崎県の中でも続々と小商いのお店や、こだわりの個人飲食店が増えている雲仙市・小浜温泉街。
今回は、そんな小浜での一泊二日旅をご紹介。小浜生まれのワインとともに楽しめるイタリアンや、築100年を超える古民家カフェ&ショップ、温泉の湯気で蒸す蒸し釜体験など。
五感が喜ぶ、ココロオドル味わいの旅へ。
掲載日:2024年12月25日
ライター:ことぐらし
【夕食】小浜発のワインがいただける「小浜温泉ワイナリー Shop&Restaurant」
2021年、小浜温泉街にオープンした「小浜温泉ワイナリー Shop&Restaurant」。
店名のとおり、長崎県内では珍しいワイナリーが営むレストランです。
店主の川島さんはイタリア料理人、ソムリエ、醸造家という三つの顔を持つスペシャリスト。それなのに、かしこまらず、アットホームな雰囲気で食事を楽しむことができるため、地元客にも観光客にも愛されています。
ワインは、長崎県時津(とぎつ)町の巨峰を使ったワイン「紅桔梗(べにききょう)」や、島原半島産みかんを使った「雲仙蜜柑ワイン」をボトルやグラスで。毎年11月には、すべて長崎県産のブドウを使用した「長崎ヌーヴォー」も解禁され、年ごとの味の違いを楽しみにしているファンの方も多いのだそう。
早速、食事と一緒にいただきましょう。
豊かな島原半島を感じられるイタリア料理
県内でも食材の宝庫である島原半島でとれた、味と香りの濃い野菜や、種類豊かな魚。シンプルに素材の持ち味を活かす形で調理されるイタリア料理の数々に、ついどれを頼もうか迷ってしまいます。
メニューは、季節や仕入れにより異なり、訪問時「今日から鮮魚店に並びはじめた」というワタリガニを使ったパスタや、魚種の豊富な橘湾でとれたコショウダイのカルパッチョなど、その日その時の島原の旬をまるっといただけるラインナップ。
フライドポテト一つとっても、侮るなかれ。
島原産のジャガイモが数種ミックスで揚げられており、品種ごとに違う味に感動します!豊かな島原の食を堪能できる夕食、ぜひ訪れてみてください。
【昼食】小浜ならではの蒸し釜体験も!
翌日のお昼は、小浜の蒸し釜体験へ!
日本一長い足湯「ほっとふっと105」にやってきました。足湯は何度か体験したことがあるのですが、隣接する蒸し釜は初めてです。
ちょうど宿泊した諸山宿舎に、小浜の蒸し釜生活についてまとめた冊子が置いてあったので、今回こそは…!とチャレンジしたくなりました。
雲仙市の小浜温泉街。今回の訪問地は、坂道をすこし登った斜面地にある「刈水」地区 刈っても刈っても水が湧き出てくる様子から「刈水」と呼ばれるほど、小浜温泉街の中でも特に湧水量が豊富で、昔ながらの暮らしが残ったこの場所に、2023年、ゲストハウス「諸山宿舎」がオープンしました。小浜温泉街の一泊二日旅。今回はここを拠点としましょう。
近くのスーパーで、カット野菜や、卵、鶏肉などを買い込んで、挑戦!蒸し釜は全部で6つあり、食材を入れる竹籠は持参するか、200円でレンタルも可能です。フタをご開帳したら、もくもくと蒸気が上がりました。早速、竹籠をIN!「空」のフダを「使用中」に裏返し、しばし待ちます。
地球の力で蒸せば、いつもの何倍もおいしい!
食材にもよりますが、10〜15分程度待てば、大抵火が通るはず。火の通りにくい食材がまだ固そうなら、ポジションを変えたり、お箸で裏返すなどすれば安心です。好きな食材を、お気に召すまま並べて、ときどき様子を伺って、おいしい頃合いを見極める。必要なのは腹ペコなお腹と食材選びのセンスのみ!なんて自由な昼食!
いい頃合いに蒸しあがった野菜をいただくと、ほんのり硫黄の香りと、塩気がついて、普通に蒸したものより何倍もおいしい!潮風を浴びながら、季節問わずできるバーベキューのようなスタイルも好みです。観光客の方も気軽に楽しめるので、ぜひ体験してみてくださいね。
【カフェ】築約80年の古民家カフェで、癒やしのひととき
お昼を満喫した後は、草木染め体験を行った「アイアカネ商店」からすぐの場所にある、「刈水庵」へ。築約80年の古民家をリノベーションした建物で、1階がギャラリースペース、2階がカフェスペースになっています。外には、お庭と納屋があり、ここにも烏骨鶏が!(宿泊した「諸山宿舎」にも烏骨鶏がいたんです^^)
おしゃれで洗練された1階のギャラリーには、2020年に急逝した、刈水庵の初代オーナーでデザイナーの城谷さんがデザインしたKINTOの商品や、そのほか地元作家の作品、国内外の工芸品、雑貨が販売されています。
開放的な空間でデザートセットを
窓が開け放たれ、気持ちよい風が通り抜ける2階のカフェスペースへ。坂の上にある建物だからこその眺望です。小浜の街を一望しながら、季節により内容が異なるデザートセットをいただきました。
この日はブルーベリーのタルトケーキとゼラニウムのアイス。ドリンクは、アイスコーヒーをチョイス。すっきりとして飲みやすく、華やかな香りが閉じ込められたコーヒー、絶品でした。
重厚感のある落ち着く調度品や什器、壁にかけられた幾何学的なランプ。洗練された空間なのに、昔ながらの日本の田舎の空気が流れていて、どこか懐かしい気持ちになるカフェタイムでした。
雲仙・小浜温泉の一泊二日旅。
ゲストハウスでゆっくり過ごすのも、体験も、そしてグルメを味わうのも、どれもおすすめです。
日帰り旅のご参考にもしてくださいね。
今回訪れた場所
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この記事を書いた人
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
メジャーどころからニッチな穴場までご紹介します!