【長崎くんち】本番直前!10月3日の1日限定で開催される行事『庭見世(にわみせ)』とは?
長崎の秋の大祭『長崎くんち』は毎年10月7日~9日の3日間行われますが、実は10月3日の夕刻から長崎の街は熱気に包まれます。
長崎くんちといえば、迫力満点の龍踊(じゃおどり)や豪快な船回しなどを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、地元の人やくんち通の方は10月3日の『庭見世』も心待ちにしているんです。
※本記事では令和7年(2025)の様子を紹介しています。
掲載日:2026年10月01日
ライター:ACO
おくんちファンを惹きつける『庭見世』とは!?
そもそも・・・「長崎くんちは知っているけど、庭見世って何?」
私も長崎に引っ越してきたばかりの頃はこの状態でした。
『庭見世(にわみせ)』とは、長崎くんちの本番を前に、その年の踊町(おどりちょう)が本番で使用する傘鉾や演し物の曳物や、衣装、小道具などをお披露目する行事です。
『庭見世』という名称は、昔は各踊町の家々が表格子をはずし、家の中や庭まで見えるように開放して、さらには家に代々伝わる調度品なども披露していましたが、現在ではこのような家は少なくなり、町内の店舗やガレージ、施設等で行うことが多くなっています。
『庭見世』の見どころ
『庭見世』の最大の魅力は、長崎くんちを彩る演し物を間近で見ることができることです。
豪華な傘鉾
傘鉾は踊町の先頭に立ち、町のプラカードの役目です。踊町ごとにその町の歴史や由来などを表した、意匠を凝らした装飾が施され、町の誇りが感じられます。
本番では傘鉾持ちが傘鉾を担いで回したり、傘鉾パレードがありますが、『庭見世』では傘鉾も飾られるので、間近で見ることができます。
傘鉾の垂れ(周囲の布)や衣装には、長崎県の無形文化財に指定されている『長崎刺繍』が施されているものも多く、傘鉾の傘の上に乗せられた飾りには、竹細工・木彫り・ガラス工芸・からくり細工など、長崎の数々の伝統職人の技が光ります。
本番で披露される演し物
長崎くんちで披露される演し物(川船、唐人船などの曳きものや、太鼓山(コッコデショ)、鯱太鼓の担ぎもの、龍踊の龍)を動いている状態ではなく、展示された姿でじっくりと見ることができます。大きさや細かな装飾など、本番では見逃しがちな部分も楽しめます。
衣装や小道具
出演者の衣装や楽器、小道具なども展示されます。踊町ごとの個性や違いを見つけるのも楽しみのひとつです。
演し物だけじゃない、庭見世では『御花』にも注目!
注目!というか注目せざるを得ないと思います。私が何より驚いた展示物は「御花(おはな)」です。
これは植物の花ではなく、長崎くんちの御花とは踊町や出演者へのお祝いのことです。
踊町や出演者本人へ贈られた品々が庭見世で披露されます。
お祝いの品も様々なのですが、中でも鮮魚には驚きました!
豪快すぎる海鮮や高級食材がずらりと並べられた姿は圧巻です。
普段はお目にかかれないような巨大な栗まんじゅう、長崎ならではの桃カステラ、お酒や果物など趣向を凝らした品々が所狭しと並んでいます。
こうした御花の数々を見てまわるだけでも楽しいですし、長崎くんちが地域の人々に支えられているお祭りだということがより身近に感じられます。
『庭見世』は10月3日の夕刻から始まり、数時間(3時間~4時間程度)の限られた時間となります。
ひとつの大きな会場で行われるものではなく、各踊町それぞれ庭見世の場所が異なります。長崎くんち『長崎伝統芸能振興会』のHPで公開されている庭見世一覧表を確認して計画を立ててから行くのがオススメです!
普段はなかなか入ることができない場所が会場になっていることもあります。
(昨年は老舗料亭の一力が会場となっていて、最初に行ったのですが雨模様だったにも関わらずたくさんの人が訪れていて列を作っていました。)
「庭見世」の面白さは、街を歩きながら楽しめること。
普段の長崎のまちとは違う、くんち前の特別な雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか♪
そして翌日の10月4日には、本番と同じ衣装で演し物を披露する本番直前のリハーサル、『人数揃い(にいぞろい)』と続き、長崎くんち本番に向けて長崎のまち全体の熱量が上がっていきます。
いよいよ「長崎くんち」の開幕、楽しみですね!
この記事を書いた人

#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)
長崎暮らし新参者の目線で彩りあふれる魅力をふんだんにお伝えします。
平日ひとり旅、週末かぞく旅。旅するように長崎に暮らす2児の母。
カメラ片手に街歩きと食べ歩きが大好き。
東京から福岡、長崎へと西へ西へとやって来て、長崎暮らしはまだまだ新参者。
長崎って面白い!長崎って不思議!
長崎って美味しい!長崎って美しい!
長崎のいちファンとして彩りあふれる魅力をふんだんにお伝えします。
