絶景の展望温泉と豪華食材バイキングが待っている！「ホテル蘭風」で楽しむ平戸のごちそう時間

平戸は、1550年にポルトガル船が入港し、西洋との本格的な交易が行われた場所です。その後、1609年には「平戸オランダ商館」が設けられ、約200年間にわたって貿易の拠点として栄えました。

平戸を代表する景色「寺院と教会の見える風景」や、美しいゴシック様式が印象的な「平戸ザビエル記念教会」、平戸城と港の景観など、異国情緒あふれる街並みが広がる一方で、海に囲まれた島ならではの絶景も魅力です。青い海に映える真っ赤な平戸大橋や、秋には一面のススキが風になびく川内峠など、季節や場所ごとに多彩な風景を楽しめます。

そしてグルメにも注目！平戸ならではの新鮮な魚介類や平戸和牛が堪能でき、なかでも海鮮丼は、一度食べたらやみつきになる美味しさです。

長崎市から平戸市までは車で約２時間ほど。日々の疲れを癒すためのプチトリップとしても、大変おすすめなエリアです。

今回の旅で訪れたのは、そんな平戸の海辺に建つ「大江戸温泉物語 ホテル蘭風」。
温泉宿と聞くと、山の中の静かな場所を想像していましたが、むしろ海のすぐそばでオーシャンビューの客室からは大海原を楽しむことができます。

ホテル入口ではステンドグラスの意匠が…！
この「長崎っぽさ」を見て私はテンション爆上がり。県外からお越しの方に「長崎に来たな〜！」と入口から感じてもらえるのは嬉しいですね。

チェックインを済ませると、温泉宿の醍醐味「浴衣選び」です。
デザイン・サイズともに豊富な浴衣はどれも可愛くて、とても迷ってしまいました。デザインはユニセックスなので、男性でもオシャレな浴衣を楽しむことができます。
 

浴衣を選んだら、いざ客室へ。
客室に入った瞬間に、目を奪われるのは見事な平戸ブルー。
これだけで心が洗われるようだし、テラスのチェアでぼーっとするだけで日々の擦り減った気持ちが回復します。

日常で海を見る機会は多々あるけれど、今回のように落ち着いた環境で海を眺めることは意外とありません。
まだ到着したところですが、もうかなり満足度は高いです。

チェックインを済ませて、部屋に荷物を置いて、ひと息…と言いたいところですが、さっそく汗を流すべく温泉を楽しんできました。
大浴場は２種類あり、日ごとに男女が入れ替わります。

到着日は海を一望できる展望露天風呂は男性だったのですが、展望露天風呂がなくても内湯・外湯ともとても広く自然に囲まれた露天風呂を楽しむことができました。
泉質はクセがなく、さらっとした肌あたり。肩までしっかり浸かって、ふーっと息を吐くと、緊張した体が解けていくのがわかります。

内湯にはサウナや水風呂もあって、入浴を何度でも楽しめるよう工夫されています。
温泉を楽しんだ後は、休憩スペースやマッサージチェアがあるので、湯上がり後にゆったりと過ごすのもおすすめです。
 

温泉を堪能したら、次はお待ちかねの夕食タイム。
ホテル蘭風の夕食バイキング「大江戸三つ星バイキング」のコンセプトは「豪華食材を食べ尽くす」！

レストランへ降りる階段から最初に目に入ったのは、ずらっと並ぶ新鮮な海の幸たち。

バイキングコーナーの中心には、紅ズワイガニ・ホタテ・アワビ・サザエなど贅沢な海の幸たちが盛り付けられています。こちらは、各テーブルに備え付けられた蒸し器で蒸しながらいただきます。

蒸し器の中に紅ズワイガニやホタテを入れて、しばらく蒸した後に蓋を開けると…ふわっと湯気が持ち上がり、なんとも美味しそうな匂いが。

ほかにも、本マグロの中トロやヒラマサ、サーモンなどのお刺身やお寿司、うなぎの蒲焼き、黒毛和牛 のライブキッチンなど胃袋がいくらあっても足りません。

どのお魚も、市場から直送されているので鮮度抜群。
普段はなかなか食べることができない中トロやヒラマサまで贅沢にいただけるのは嬉しいですね。

そしてライブキッチンでは、シェフが調理した"出来たてアツアツ"の焼すきやステーキもいただくことができます。お魚を堪能した後に、お口直しで楽しむには贅沢すぎるラインナップです。

そして、忘れてはいけないのがデザートコーナー。
ケーキ、プリン、フルーツ、アイス…種類が豊富なだけでなく、ひとつひとつがちゃんと美味しいのがすごい。甘すぎず、口当たりも軽くて、食後でもぺろりといけてしまいました。フルーツも市場直送なのでどれも甘く新鮮で、アイスにいたってはハーゲンダッツ アイスクリームです。

夕食が美味しいと、それだけで旅の満足度がぐっと上がります。大江戸三つ星バイキングは、そんな旅の充実感をしっかり支えてくれる時間でした。
むしろ「ごはん目当てで泊まりたい」と思えるレベルの満足感です！

特にキッズスペース は、普段ショッピングモールで見かけるものよりも圧倒的に大きいので、小さなお子さんが暇を持て余すことなく過ごせると思います（実際、いつ覗いても誰かが遊んでいる状況でした！）

また、夕食前に軽く汗を流したい場合は卓球台やカラオケでリフレッシュもできます。大人から子どもまで、みんなが楽しめる工夫が至るところに施されています。
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ゆっくり温泉を楽しんだ夜は、客室から海を眺めるのがおすすめ。
この日はちょうど満月で、客室のテラスから見える海に「月の道」ができていました。
時折、船が通っていく風景も、とても風情があって魅力的です。

静かにテラスで風を感じながら過ごす夜は、自然が豊かな平戸旅ならではの贅沢な時間でした。

夕食バイキングに力を入れているホテルでは、朝食は比較的シンプルな内容になっていることもありますが、ホテル蘭風は「大江戸三つ星バイキング」として朝食もしっかり楽しめます。

個人的なおすすめはなんと言っても、夕食に引き続き海鮮！
朝食の目玉メニューでもある特撰海鮮丼は、夕食にも登場した天然本マグロの中トロや赤身はもちろん、海鮮漬けやシラスもありバラエティ豊かです。

朝食時は各テーブルにコンロが用意され、お好きな干物を焼いて楽しむことができます。

朝食は洋食派の方にも嬉しいのが、焼きたてパンの提供です。奥の厨房で焼いたものを持ってくるのではなく、バイキングコーナーの真後ろで焼いたものが提供されています。
焼きたてパン以外にも、ライブキッチンではエッグベネディクトも提供されているので大満足です。

もちろんデザートも、新鮮なフルーツやハーゲンダッツ をはじめ、自家製赤肉メロンスムージーなどしっかりと楽しめます。

個人的にとても嬉しかったのが、スタッフさんが焼きたてのアップルパイを配ってくれたこと。
バイキングスペースにもアップルパイコーナーはあるのですが、わざわざ焼きたてを持って各テーブルを回っておられる様子を見て、とてもホスピタリティを感じました。
もちろん１個いただきましたが、りんご感もしっかり感じられてとても美味しかったです。

朝食を食べた後は、もう一度温泉に入ります。日毎に男女が入れ替わるので、今朝は展望露天風呂に。

扉を開いてまず驚いたのは、目の前にどーんと広がる海。展望露天風呂から、平戸の自然と雄大な海を独り占めしたような景色が広がっています。
朝の入浴でも十分に楽しめましたが、日没ごろや早朝はもっと感動するような景色を見ることができそうです。

内湯などは、昨日利用した大浴場と比較すると少しだけコンパクトではありますが、それでもゆったりリラックスするには十分な広さでした。

ホテル蘭風では、温泉や食事の満足度はもちろんですが、館内やお部屋、休憩スペースなどすべてが「ゆったりとくつろげる」よう丁寧に整えられているのが印象的でした。
建物の外観は、どこか懐かしさを感じるような大型観光ホテル。ロビーに入ると広くて開放感があり、全面ガラス張りの壁の向こうに広がる海は圧巻です。
スタッフの方々の対応も柔らかく、すれ違うたびに笑顔で挨拶してくださってとても心温まる滞在になりました。
ホテルの敷地から少し歩けば海岸にもアクセスできるので、夏休みシーズンには平戸の海を楽しむのも良さそうです。

こうした「館内の充実度」と「海と隣り合わせの環境」がとてもバランス良く、三世代旅行にも良さそう。

長崎県といえば、長崎市内やハウステンボスが有名ですが、平戸は「静かな穴場」としてとてもおすすめです。歴史と文化、海の自然、美味しい食、温泉など、人気の観光スポットとはまた違う魅力が溢れています。


平戸の観光スポットはこちらでもご紹介しています。

平戸1泊2日おすすめグルメと定番観光スポット
１日目のキャンプでリフレッシュした後、２日目は平戸の定番観光スポットへ。SNSや雑誌で見かけたあの場所、実際に行ってみると良い意味で予想を裏切られました！ 平戸中心部はコンパクトなのでサクサクと周れると思いきや、ひとつひとつのスポットが予想以上に興味深いものだったんです