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【五島列島・小値賀(おぢか)島から船でさらに7分!】日本人が大切にしてきた暮らしの原点が見える、人口18人の島「納島(のうしま)」

【五島列島・小値賀(おぢか)島から船でさらに7分!】日本人が大切にしてきた暮らしの原点が見える、人口18人の島「納島(のうしま)」-1

納島(のうしま)は、五島列島に浮かぶ小値賀(おぢか)島から、さらに船で7分の位置にある二次離島。
スーパーも自動販売機もない、定期船は1日にたった5便だけ。

島の人たちは「何もない島」と言いますが、便利なものが溢れる今の世の中では、「何もない」ことこそが「最高に大きな価値」と言えるのです。

ここには訪れる人を暖かく迎えてくれる素敵な人や、心がすーっと穏やかになれる美しい景色があります。

「自然と共に生きる」という、当たり前のようで見失っていた原点に還ることができる納島の魅力をご紹介します★

島の人口は18人!“納島(のうしま)”ってどんな島?

納島(のうしま)は、2つの火山島が繋がってできた島といわれています。
島ができた当時、道は荒れ果て、港も整備されていなかったんだそうです。

そんな納島が今のような姿に変わり、綺麗な状態に保たれているのは、島の人達が、食材や、家の修繕、物の修理などをすべて自分たちの手で行い、便利なものが溢れる今の世の中に頼りすぎず「丁寧に生き」「思いやりの心」で助けあいながら暮らしているからなんです。

納島の名物といえば、「幻のピーナッツ」。

火山灰からできた赤土で育った落花生は、しっかりとした濃厚な旨味と甘みが強く、高品質!
9世帯のうち4世帯が落花生農家を営んでおり、全国から注文が入るほど人気なんだそう♪

丁寧に手作業で作られるため、生産量は非常に少なく、小値賀島の本島に住んでいても手に入れることが難しいことから「幻のピーナッツ」と言われているそうです。
運が良ければゲットできるかも?

 

小値賀島本土から船で7分!定期船「さいかい」に乗って納島へ渡ろう!

納島には、小値賀港ターミナルから車で約8分ほどの場所にある「柳港(やなぎこう)」まで行き、そこから出港する定期船“さいかい”に乗って向かいます。
便の本数は1日5便。大人片道220円で渡ることができますよ♪
柳港まではレンタカーもしくは、300円から利用できる社協移送サービスをご利用くださいね。

 

“納島ライフ”を楽しむ 尚子さんが歩いてご案内!納島周遊ツアースタート★

今回島を案内してくれた尚子さんは、なんと大阪から納島の協力隊として2020年にやってきた移住者の方。
協力隊としての任期が終わった後も島に残り、尚子さんの活動を引き継いだ現協力隊メンバーと一緒に、観光客の案内や島の人達のサポートをしているそうです。

納島を「第2のふるさと。」として、島の暮らしを楽しむ尚子さんのお話はとってもリアルで新鮮!
未知なる二次離島の冒険がスタートします♪

島内5ケ所に隠れた「木札」を散策しながら見つけよう!

これは結界のような役割で、農地・民家を守っているという木札。
海から入ってくる邪悪な霊や邪気を避けるためのものなんだそう・・・!

木や石の間にポンっと置かれているので、ガイドのヒントを頼りに見つけてみてくださいね♪

まるでジブリに登場しそうな空き家を発見!

時の流れが静かに積み重なった古い空き家は、観光客が思わず立ち止まってしまう密かな人気スポットなんだそう。
不思議なパワーを感じます!

防風林として家屋を守っている立派な「松の木」。

台風などの強い海風から民家を守るため、島内のあちこちに「松の木」が植えられています。

年に1回しかない「神楽」の日に、地域の人が集まって神社の鳥居のしめ縄を作る
という島の伝統的な行事らしいのですが、そこには納島の住民だけでなく、小値賀島本土に暮らす若い人達の姿が。

島の人達の思いがしっかり伝わっているこの結びつきは、まるで大きな家族のような暖かさを感じました。

古くから信仰を集める「若宮神社・八幡神社」

ここは、一つの社の中に2つの神様が祀られている珍しい神社。
写真に写っている鳥居が「八幡神社」で、階段下にある鳥居が「若宮神社」なんだそう。

島民の手で真っ赤に塗装された社の前を通ると・・・

小値賀島本土まではっきり見える広い海岸が!
干潮時は、海岸沿いに降りて海岸線ぎりぎりまで行くことができますよ♪

次の目的地に向かって港のそばを歩いていると、太陽の光が水面に反射して木の葉が映り、とってもキラキラ輝いています。
島を歩いていると聞こえてくる鳥のさえずりや潮の香りを感じ、自然溢れる風景にどんどん引き込まれていきます

横に大きく広がる圧巻のアコウの巨樹!

今まで五島や小値賀島、宇久島、黒島など色んなアコウの木を見てきましたが、納島のアコウの巨樹はその中でもトップクラスの大きさでした!!
 

アコウの巨木のトンネルを潜ってみよう!

アコウの巨樹のトンネルを潜って反対方向のアングルから見ると、キラキラ光る港が背景になります♪
納島の魅力が詰まった、素敵な1枚が撮影できますよ。

尚子さんお気に入りの場所へ向かう途中、道端に放送室を発見!
町内放送をする時は、鉄琴を使用しているんだそうです。

こういうところも、「物を大切に長く扱う」島の人ならではだと感じました。

ここは、納島唯一の小学校。
50年以上も前に廃校になっていますが、当時は子ども達も多く生活していたんだな〜というのが分かります。

納島の穴場スポットに到着!

ここは尚子さんのお気に入りの場所。
目の前に広がるのは、どこまでも青く輝く海!!たまに聞こえてくる畑作業中の人たちの話し声に心和みます。

次は美しい海を独り占めできるプライベートビーチへ。
キラキラと輝く水面が民家の間から見え隠れ‥。この景色に期待度が高まります!

納島の穴場スポット②!プライベートビーチ♪

目の前に広がる海!風がそよぐ度に輝く海面は、まるで自然が描く絵画のよう。
海を越えて流れ着いた福のお面がお出迎え。

ここのどこかに、御守の木札も隠れているので見つけてみてくださいね★

島の人たちの思いが詰まった1組限定の民泊宿「納島ハウス」で休憩。

ここは、とある家族の家の当時の想いを残したまま、セルフでリノベーションした素泊まり専用の民泊宿。

ブルーグリーンの透き通った海とどこまでも続く空。
島そのものが一つの家族のような納島をイメージした温かい空間は、忙しさの中で忘れかけていた‟当たり前の生活のありがたさ”を思い出させてくれます。

「何もない島」から見えてくる本当に大切なこと。

真っ暗だからこそ見える満点の星空、簡単にものが手に入らない環境で暮らすための島民の知恵、島を保つための努力、海で拾った廃棄物を活用した創作物など、目を向ければ向けるほど「暮らし」の原点を感じることができる納島ハウス。

ここでは、好きなときに散歩をする、何もしない時間を作る、小値賀で食材を買って、好きなものを作って食べるなど、二次離島での暮らしをとことん楽しめます。
普段の喧騒から離れて暮らすとはどのようなことなのかを知ってもらい、そして考えてもらえればと思います。

詳しくは、公式HPをチェックしてくださいね。

納島への渡航の前に!小値賀島の「岩坪酒店」でお買い物★

ここは、小値賀へUターンされたご夫婦が営まれている商店。
食パン、豆腐、野菜などのベーシックなものから、バラエティに富んだお酒、スナック菓子、カップ麺から五島牛や五島美豚など良質なお肉まで品揃え豊富★

納島にはスーパーや自動販売機がないので、納島ハウスに宿泊される際はここで食料を調達してくださいね♪

知れば知るほど魅力に引き寄せられていく、納島を綴った本をお土産に。

納島の多くの歴史が記された文献は、昔起こった火事で燃えてなくなってしまったそうです。
この2冊の本は、納島の文化や伝統、そこに暮らす人々の生活、小さな島のありあまる魅力を後の世代にも残したいという想いで、協力隊の皆さんが作られた「納島BOOK」。

本は納島ハウスやWEBでゲットすることができますよ。

今回訪れた場所

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この記事を書いた人

さやぶぅさやぶぅ( ・38・ )/
#ナガサキタビブ 部員(公式ライター)

歴史のある古いものと流行にのった新しいもの、どちらの良さも伝えたい!

生まれも育ちも佐世保★地元誌で仕事をしつつ「海風の国」観光マイスターとして活動中♪歴史が"しゅんでる"(方言で染み込んでるの意味)をテーマに、本土最西端の地である佐世保の魅力を新たな視点で紹介していきます!
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