遠い山なみの光 劇中シーンの面影が漂う場所をめぐる
映画『遠い山なみの光』
1950年代長崎と1980年代イギリス。秘められた記憶に涙溢れる感動のヒューマンミステリー
戦後の長崎を再現して撮影されたため、実際の場所でロケは行われなかったものの、劇中には長崎に今も残る風景を彷彿させるシーンが多く登場します。
映画をご覧いただいた後は、長崎のまちを散策しながら、彼女たちの歩んだ時代に思いを巡らせてみませんか。
- 所要時間:1日
- 交通手段:バス、路面電車
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長崎駅
長崎の玄関口。2022年9月23日に西九州新幹線が開業
現在、駅ビルの開業に伴い、旧長崎駅の改札やホームは撤去されていますが、JR長崎駅かもめ口(東口)の交通広場付近には、かつて線路が通っていた場所にレールが敷かれ、旧長崎駅の面影を今に伝えています。
| 住所 | 〒850-0058 長崎県長崎市尾上町1 |
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長崎駅前バス停より、長崎バス3または4番系統(下大橋・小江原・相川行き)乗車、「ロープウェイ前停留所」で下車、徒歩約2分
長崎ロープウェイ
長崎市の景勝地「稲佐山」までの”空の旅”
1959(昭和34)年10月に開業した長崎ロープウェイ。長崎の街並みを見渡す絶景ビュー。
原作のカズオ・イシグロ氏もイギリスへの渡英を翌春に控えた時期に、家族と一緒に乗った思い出があるそうです。
| 住所 | 〒852-8011 長崎県長崎市稲佐町364-1 | |
|---|---|---|
| 電話番号 | 095-861-3640 | |
| 営業時間 | 9:00~22:00(天候・点検整備による運休有) | |
| 休日 | 無休(天候・点検整備による運休有) |
ロープウェイに乗車
稲佐山山頂展望台
原題「A Pale View of Hills」 View(眺め)を象徴する場所
夜景観賞で人気ですが、昼間の眺望も素晴らしく、劇中でも観光を楽しむ人たちの姿が描かれています。晴れた日の昼間には長崎市街地はもちろんのこと、雲仙・天草・五島列島まで眺めることができます。
| 住所 | 長崎県長崎市稲佐町 | |
|---|---|---|
| 電話番号 | 095-861-7742(稲佐山公園管理事務所) | |
| 営業時間 | ・ロープウェイ・スロープカー/9:00~22:00 ・展望台/9:00~22:00(屋上展望所は24時間開放) ※ロープウェイ・スロープカーの営業終了時間に閉鎖されます。 |
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| 休日 | ロープウェイ及びスロープカーは点検や悪天候で運休の場合があります。詳細は公式ホームページでご確認ください。 |
「ロープウェイ前」バス停から長崎バス3番系統小江原ニュータウン行きに乗車し「城栄町」バス停下車、徒歩1分
城山小学校(城山小学校平和祈念館)
爆心地にもっとも近い国民学校の被爆校舎を保存、利用した平和祈念館
爆心地から西にわずか約500mの丘の上にあった城山国民学校(現:長崎市立城山小学校)。もっとも爆心地に近い学校で、一瞬にして無惨にも1,400余名の児童や教職員、三菱兵器製作所員・挺身隊員・学徒報国隊員など多くの尊い命を失いました。
被爆校舎は、児童の提案をきっかけに改装され、1999年「城山小学校平和祈念館」として開館。被爆直後の写真をはじめ、遺物や当時の校舎の模型などを展示し、一般公開されています。
劇中で「城山」という地名が語られます。
| 住所 | 〒852-8021 長崎県長崎市城山町23-1 | |
|---|---|---|
| 電話番号 | 095-861-0112(城山小学校被爆校舎平和発信協議会) | |
| 営業時間 | 【平和祈念館見学】 9:30~16:30(8月7日~8月10日は8:30~17:30) | |
| 休日 | 12月29日~1月3日 ※点検等により休館する場合があります |
徒歩7分
平和公園
原爆犠牲者の冥福と恒久平和を願う祈りの空間
原爆落下中心地公園北側、小高い丘にある平和公園は、悲惨な戦争を二度と繰り返さないという誓いと、世界恒久平和への願いを込めてつくられました。
長崎市民の平和への願いを象徴する平和祈念像。(高さ:9.7m 重さ:30t 材質:青銅 制作者:北村西望氏)
制作者は長崎出身の彫刻家で、この像は神の愛と仏の慈悲を象徴し、天を指した右手は“原爆の脅威”を、水平に伸ばした左手は“平和”を、軽く閉じた瞼は“原爆犠牲者の冥福を祈る”という想いを込めました。
毎年8月9日の原爆の日を「ながさき平和の日」と定め、この像の前で平和祈念式典がとり行なわれ、全世界に向けた平和宣言がなされます。
| 住所 | 〒852-8118 長崎県長崎市松山町 | |
|---|---|---|
| 電話番号 | 095-829-1162(長崎市土木部土木総務課) |
平和公園から路面電車で約20分、長崎市役所下車、徒歩2分
旧魚の町団地(魚ん町+)
劇中に登場する台所の配膳窓のモデルとなった
旧県営魚の町団地は戦後間もなく建てられた、最古の鉄筋コンクリート公営住宅であり、終戦から間もない1948年に、市民のための公営住宅として設計されました。
劇中に登場する台所の配膳窓などはこの団地がモデルとなっています。
団地の設計は「48型」と呼ばれ、同型の県営・市営住宅が全国で1700戸ほど建てられましたが、国内にはわずか5棟しか現存しておらず、その中で「旧魚の町団地」は、特に保存状態が良いとされています。
長崎県では、現在使われていない旧県営魚の町団地を、民間事業者に有償で貸し出し、事業者が自ら考案する再生コンセプトや建物の現状に応じて改修し、利用希望者に転貸(サブリース)を行う「旧県営魚の町団地活用プロジェクト」に取組んでおり、2026年4月に「魚ん町+(うおんまちプラス)」としてグランドオープンしました。
| 住所 | 長崎市魚の町2-18 |
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路面電車の風景
長崎市民の足として欠かせない存在の路面電車が劇中でも登場します。
物語の年代である昭和25(1950)年に製造された車両が今も現役で走る他、ベビーカーや車いすのお客様もスムーズに乗り降りできるユニバーサルデザインの車両など、様々な車両が長崎の街並みを走ります。
長崎駅前バス停(国道沿い)から長崎県営バス【循環】西山台団地・三原団地行乗車、寺井田バス停下車、徒歩5分
【番外編】三原庭園
世界一の庭師が創り続ける終わらない庭園。365日の季節を体験できるオープンガーデン
本作は1950年代長崎と1980年代イギリスが舞台。ガーデニングが盛んで、自然を愛するイギリスの日常を、劇中でも垣間見ることができます。
『三原庭園』は、英国チェルシーフラワーショーで金賞を取り続けている、庭園デザイナー・石原和幸氏が生まれ故郷に製作し続けているオープンガーデンです。ひと目その庭を見ようと、多くの人が訪れています。
町の名前である三原は、長崎特有の傾斜地であり、展望デッキ&テラス席からの展望は抜群。
素晴らしい庭と長崎らしい風景を見たい方におすすめの場所です。
庭園には和・洋と2つの庭だけでなく、レストランカフェ、Bar、雑貨店など、様々な施設が併設されています。
| 住所 | 〒852-8123 長崎県長崎市三原2丁目26−11 | |
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| 電話番号 | 095-841-8066(石原和幸デザイン研究所 三原庭園 管理事務局) | |
| 営業時間 | 9:00-18:00 ※庭園内のメンテナンス等により予告なく閉園される場合がございます。 ※時期により開園時間が変更することがございます。 |
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| 休日 | 不定休 |
FINISH
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