暮らすように旅を。心のふるさと、小値賀へ-1

暮らすように旅を。心のふるさと、小値賀へ

2009年10月、NPO法人「日本で最も美しい村連合」により「日本で最も美しい村」に認定された、五島列島の小値賀町は、島民の家に宿泊できる民泊や、自由気ままに過ごすことができる古民家ステイなど、島のありのままの姿・日常を感じられる旅が人気です。世界遺産の構成資産になった野崎島の集落跡のある野崎島は、管理人以外ほぼ無人となり、野生の鹿が生きる静かな島。かつてここに暮らしたキリシタンの祈りの痕跡に思いを巡らせつつ、果てしなく続くコバルトブルーの海を堪能しましょう。
心が豊かになる小値賀の旅に出発!

「日本で最も美しい村」で暮らすように旅をしよう

上五島と宇久島の間に位置する小値賀、はるか太古の昔、火山の噴火によって形成された火山群島です。赤砂の海岸が広がり、耕作に適したなだらかな土地が広がります。2009年には自然と集落が共存した原風景に出会える島として「日本で最も美しい村」に認定されました。そんな小値賀では、島の飾らない日常を楽しむスタイルの旅行が人気。実際に島民の家にお邪魔する民泊や、リノベーションされた快適な古民家で暮らすように滞在する古民家ステイが楽しめます。また、小値賀の魅力が感じられるまち歩きや星空観察ツアー、イサキ棒寿司作り体験もおすすめの過ごし方。少し足を伸ばして野崎島へ行けば、世界遺産の構成資産にもなった野崎島の集落跡にある旧野首天主堂や、手つかずの自然を満喫することができます。忙しい日常を忘れて、ゆったりとしたしま時間を楽しむ旅へ出かけましょう。

さぁ、ゆったりとしたしま時間を満喫できる、小値賀へ出発です。

佐世保港から高速船で最短1時間半、フェリーなら約3時間でアクセス可能。博多港からはフェリー「太古」で約5時間の船旅です。小値賀島から野崎島までは町営船に乗って移動しましょう。船便は天候の影響を大きく受けるため、乗船する船の運航情報を事前にご確認ください。

島の家族の元へ里帰り 民泊でもうひとつのふるさとを

島全体がまるで大きな家族。旅人も家族の一人として温かく迎え入れられます。民泊はそんな小値賀の魅力をありのまま体験できます。漁師さんや農家さんなどの日常の暮らしにお邪魔して、のんびりとしたしま暮らしを楽しみましょう。一緒に魚を釣って調理したり、野菜を摘んで郷土料理を作ったり…他愛もない話をしながら食卓をみんなで囲んでいると、いつしか日常の中で忘れていた大事なものを思い出させてくれます。グループでも個人でも気兼ねなく楽しめるのも魅力の一つ。温かなしまの家族の仲間入りをしましょう。

気ままにしま時間を満喫 古民家ステイで暮らすような滞在を

小値賀でのおススメの過ごし方が古民家ステイ。集落内にある武家屋敷や漁師町の家など、島とともに100年以上の月日を重ねた古民家を、古き良き雰囲気はそのままにリフォームを施しました。ゆったりと流れるしま時間を気兼ねなく満喫する拠点としてぴったりです。全6つの宿泊拠点はそれぞれ異なった魅力を持ち、好みにあったお宿を選べるのも嬉しいポイント。さあ、古民家ステイで快適なしま時間を過ごしましょう。

島の"ありのまま"を体験! 小値賀の魅力が詰まった体験プランを楽しもう

小値賀には島の日常を舞台とした、"ありのまま”を楽しめる体験プランがたくさん!捕鯨で栄えた昔の歴史を学べるガイド付きまち歩きや、島内の魅力的なスポットを巡るサイクリングツアー、さらには満天の星空を満喫できるナイトツアーなど、飾らない島の日常を体験することができます。透き通った海が美しいビーチではSUP体験やネイチャーカヌーなど、小値賀の大自然を全身で満喫しましょう。さらに、地元漁師が一本釣りした「値賀咲(ちかさき)」と呼ばれるブランドもののイサキを贅沢に使用したイサキ棒寿司づくりもおすすめ。1本は出来たてをその場で、もう1本はお土産に。小値賀の飾らない日常を感じられる体験を通じて、小値賀をもっと好きになってください。

「玉石様」と呼ばれるポットホールを見に行こう

小値賀島と斑大橋で繋がっている斑島(まだらじま)には、国指定天然記念物であるポットホールがあります。白い鳥居の先にある、神秘的なスポット。海岸沿いの岩場にある硬くて黒い溶岩の裂け目にできた穴の中に、直径50センチメートルほどの玉石が入っています。波が岩の裂け目に激しく流れ込み、石を動転させることで、穴を削り玉石となっていきます。球状になった石は“玉石様”と呼ばれ、信仰の対象になっているようです。

手つかずの自然が残る世界文化遺産の島 野崎島へ

古くは3つの集落に600人以上の人々が住んだ野崎島。今では家主のいない家や石垣が放置され、わずかに野崎島自然学塾村の管理者のみが住む、ほぼ無人の島となりました。当時の面影を残す石積みの段々畑、神社、家屋や島内に生息する400頭以上のニホンジカなど、この島には不思議な美しさがあります。
小値賀島からは1日往復2便の船が運行しており、約35分でアクセスできます。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として登録されたの野崎島の集落跡にある、レンガ造りの旧野首教会は堂々たる威容を誇ります。成り立ちが謎に包まれた神秘的な巨岩「王位石(おえいし)」や、コバルトブルーの美しい野首海岸など、見どころは数え切れないほど。廃校となった小中学校を活用した、島内唯一の休憩・宿泊施設が自然学塾村。夏季にはテントを張ってキャンプやバーベキューを楽しむこともできます。小値賀島でしま時間を楽しんだ後には、ほぼ無人島となった野崎島で自然に包まれる旅へ出かけましょう。