長崎・ジャズバー「椎の実」のシーン
明治30年頃に外国人への貸家として建てられた洋館が、現在7棟残っていて、古写真史料館・埋蔵史料館・東山手町並み保存センター・東山手地球館として一般公開しています。
寛永年間の創業。ここを訪れ長崎を楽しんだ人々は、蜀山人、頼山陽、高杉晋作、坂本龍馬などそうそうたる顔ぶれです。大広間の柱には、龍馬がつけたといわれる刀傷が残っています。
大正4年(1915)に、路面電車の運行を開始しました。東京・仙台・熊本市電など各地から来た電車も、想い出多い故郷時代のボディー色に復元し、独自のスタイルで元気に走り回っています。
日本一の清流「神浦川」や五島灘に映える雄大な夕景など、豊かな美しい自然をはじめ、特色ある地域固有の歴史と文化遺産に恵まれています。
穏やかに凪ぐ 春の海のシーン
長崎の男達が心をひとつに漕ぎ出す勇壮なペーロンは、海神を祭る中国伝来のボートレースです。
長崎伝統行事の一つであるペーロンの体験は海(自然)とのふれあいや、地元の人達との語らいなど、都会生活では味わえない貴重な体験ができます。
長崎市の繁華街から車で約30分と、近いため夏のハイシーズンになると、ファミリーやカップルで賑わうビーチ。2度目の撮影の時は、自治会が率先して海岸の掃除をしてくださったおかげで、ロケがスムーズに。
内田朝陽さんが、7,8回来店したという新天地中華街のお店。彼は細麺の皿うどんがお気に入りで、「台本を読んで煮詰まった時監督と話をする時に、いつも食べていた」とか。
内田朝陽さん、池内博之さん、それにマネージャーさんが来店。長崎でおでんを食べるならここがオススメ。
メインの精霊流しのシーンは2月の寒い中3日間にわたっての撮影でしたが、その1日目は準備を整えていましたが、大雨で延期になりました。2日目は坂のシーンを撮影。約1000人のエキストラに参加していただき、控え場所や寒さ対策が大変でした。3日目は弁天白浜のシーンで約500人のエキストラの中には海に入らなければいけない人もいました。この日も深夜までの撮影となりましたが、撮影終了後の暖かい豚汁は格別でした。全編を通して寒さと雨との闘いでしたが、多くのエキストラを始め、長崎の皆さんのご協力には本当に感謝しています。
「式見かんぼこ」は役者さんやスタッフに大好評でした。また、田中邦衛さんは「普賢まんじゅう」が特にお気に入りでした。
美しい長崎で育まれた無償の愛。
ラストの精霊流しでは、実際に長崎市民が船に乗り参加し、エキストラとして出演。長崎の街で母・喜代子と叔母の節子の愛に包まれて育つ1人の青年の物語。
原作/さだまさし
監督/田中光敏
脚本/横田与志
出演/内田朝陽、松坂慶子、高島礼子 ほか