




長崎を代表する中華料理といえばちゃんぽん。でもそれを食べただけで長崎中華を満足されては困ります!ちゃんぽんの他にも長崎発祥、または長崎を経由して日本全国に広まった、あるいはこの食べ方は長崎が元祖!と言われる長崎中華はまだまだありますよ。特に皿うどん、トンポーロー、そしてハトシの3つは必食。いずれも長崎新地中華街で味わえますので、ちゃんぽん同様、ぜひご賞味を。

皿うどん
あんがかかったパリパり麺?
それとも食べ応え満点の太麺?
ちゃんぽんを兄とするならば、皿うどんはその弟分。材料はほぼ同じですが、作り方のほか、使う麺によって2タイプあるのが皿うどんの特徴。1つは炒麺(チャーメン)と呼ばれる細麺を揚げたパリパリ麺での皿うどん。麺の上にはちゃんぽんスープをベースにした具沢山の特製あんがどろ~り。もう1つはちゃんぽん麺で作る皿うどん。ちゃんぽん同様の具を炒めたら、ちゃんぽんスープを少な目に注ぎ味をつけ、そこにあらかじめ焼いておいたちゃんぽん麺を投入。スープを麺にしっかり吸わせつつ炒めたら、はいできあがり。
地元では2つのうち、ちゃんぽん麺を使う皿うどんのほうが一般的だそうです。また、長崎の中華料理は砂糖が多めに使われるといわれますが、ご多分に漏れず、皿うどんの味もやや甘め。そういうこともあってか、長崎っ子は醤油に近い味わいの地元産ウスターソースを皿うどんにタラりとかけ、好みの味に調節してから味わうのだそうです。


トンポーロー
トロトロ食感の伝統的豚料理
パオで挟んでパクリ!が長崎流
豚の三枚肉で作られる中華料理「トンポーロー」。新地中華街ではちゃんぽん、皿うどんに続く人気メニューです。トンポーローの発祥は中国:上海の近くにある杭州といわれていますが、パオと呼ばれるおまんじゅうに挟むスタイルは、明治時代に長崎のとある料理人がはじめたとも。
つまりパオで味わうトンポーローは長崎ならではの食べ方、といってもいいでしょう。
新地中華街で味わえるトンポーローは昔ながらの手間暇をかけて作られる逸品ばかり。材料となる豚の三枚肉は、毛と皮がついたままの塊で仕入れて丁寧に毛を抜き、皮目をバーナーでしっかり焼いたら、大鍋で茹でること1~1時間半。その後、食べやすい大きさにカットし、調味料の入ったスープの中で約1時間半煮込みます。肉に味が十分しみ込んだら、やわらかくさせるために蒸し器の中へ。さらにお客様に出す直前に再度蒸され、熱々の状態でテーブルに登場。トロトロのお肉をパオに挟み、煮込んだタレで作ったあんをかけ、さらにお好みで茹でほうれん草をのせて、さあどうぞ!


ハトシ
表面サクサク、具はプリプリ
中華風の特製揚げトースト
中国名では蝦吐司(シャートースー)。「蝦」はエビ、「吐司」はトーストいう意味で、すり身にしたエビをトーストに挟んで揚げた、お菓子のような一品料理。新地中華街の料理店の中には、点心メニューとして用意しているところもあります。長崎には明治時代に大陸から伝わったともいわれ、さらに「シャートースー」という言葉がなまって「ハトシ」になった、という説も。トーストに挟む具はエビだけを使用するところもあれば、エビに豚のひき肉を加えてエビシュウマイのような食感や風味が味わえるところも。また、長崎ランタンフェスティバルではハトシの出店が登場。さらに市内にはハトシの専門店もあり、お土産用の販売もしています。