




日本の中でも九州、とりわけ長崎県の島々は地理的にも大陸に近いことから、その文化や風習を古の時代より取り込んでいたようです。うどんにそばにそうめんといった麺文化もその1つ。特に対馬や五島列島など、東シナ灘に浮かぶ島々や有明海に面した半島では、大陸から上陸したままの素材や、昔ながらの手作り製法にこだわる数々の麺料理が今も味わえます。

対馬自慢のおそば!打ちたてをどうぞ

子供たちも対州そばが大~好き!
対州そば
3000年以上前の原種とほぼ同じ
対馬産のそばで打った十割そばを
そばは縄文時代後期、中国大陸から朝鮮半島を経由して日本に伝わったといわれています。対馬で作られているそばは小粒で風味が良く、粘りがあるのが特徴で、今から3000年以上前に上陸したそばの原種とほぼ同じものといわれています。この貴重な対馬産そばをつなぎも使わずに打ったのが「対州そば」。シコシコとした歯ごたえ、さらにじんわりと口に広がる対馬産そばの特有の甘みに、多くのそば通が絶賛!

素朴で家庭的な雰囲気も魅力
地元ではかけそばで味合うのが一般的で、お店や家庭によっては焼いた黒鯛で取ったダシで味わうところもあるとか。11月中旬~下旬には新そばまつりも開催され、無料のそば打ち体験なども行われます。
五島うどん
コシ強さとのど越しの良さ
秘密は手延べの技と椿油にあり!
東シナ海に浮かぶ五島列島。遣唐使の寄港地でもあったことから、五島うどんも“遣唐使が大陸から持ち帰った”との言い伝えもあるほど。秋田の稲庭うどん、香川県の讃岐うどんと共に「日本3大うどん」と称されもする五島うどんですが、稲庭&讃岐うどんとの大きな違いは、そのうどんの細さ。

グルメも海遊びも、両方楽しんじゃおう

何杯でもいけそう!飽きのこない美味しさ
稲庭、讃岐がこねた生地を包丁で切るのに対し、五島うどんは生地の熟成具合を見ながら手で延ばし、最終的には太さ1.5mmに。ひねりを加え伸ばすことで、細いながらコシがあり、また乾燥防止で塗られた椿油により、長く茹でてものびにくくしています。ツルルッと心地よい口当たりとのど越しはもちろん、生地を仕込む際に加えられた天然塩がうどん自体の味をぐっと引き出してもいます。この五島うどんの力強さとうまさをダイレクトに味わうなら、ぜひ鍋でガンガン炊きながら味わう「地獄炊き」で。

夏の風物詩!涼しげなそうめん流し
島原手延そうめん
清らかな湧水で仕込み、湯掻き、洗い絞めて生まれる極上そうめん
『寛永14年(1637)、島原の乱後に入植してきた小豆島出身の手延べそうめん名人が広めた』、『16世紀、中国の福建省から伝わっていた』など、誕生の秘密は諸説あるようですが、いずれにしても、この地の穏やかな風土と小麦、そして名水百選にも選定されている湧水が麺職人たちを虜にしたのは確か。島原手延そうめんは、延ばしとねかしを繰り返しながら麺を極細に引き延ばしていく伝統の手延べ製法で仕込まれます。じっくりと時間をかけて熟成させることで生まれる、強いコシとなめらかな口あたり。麺自体の味をより深く楽しむならぜひ夏の島原で、しかもそうめん流しで。島原手延そうめんは仕込みから湯がき、その後の流水による洗いしめまで、すべて日本名水百選にも選定されている島原の湧水を使用しています。さらに出来上がったそうめんを流す水も湧水、という生産地ならではベストな条件の中で、この伝統そうめんの持つ美味しさを存分に堪能ください。